発売と価格推移
スーパーカブ C125 は2018年に発売された。価格はモデルチェンジや装備追加に伴い変動した。
- 2018年9月 370,000円
- 2020年7月 370,000円
- 2021年9月 440,000円(ロングストローク化エンジン、ABS・SMART Key 標準装備)
- 2023年2月 440,000円
- 2024年3月 451,000円
- 2026年3月 495,000円(リサイクル費含む)
2026年3月にパールボスポラスブルー、パールスモーキーグレー、プレミアムシルバーメタリックの3色が新たに追加された。
エンジンと性能
ロングストローク化された空冷4ストローク OHC 単気筒エンジンは、燃費と走行性能の向上を実現している。
- 総排気量 123 cc(ボア 50 mm、ストローク 63.1 mm、圧縮比 10:1)
- 最高出力 7.2 kW(9.8 ps)/7,500 rpm
- 最大トルク 10 Nm(1.0 kgf·m)/6,250 rpm
- PGM‑FI 電子制御燃料噴射
- 低振動・低ノイズ設計が採用されている
燃費と航続距離
エンジン効率の向上により、燃費と航続距離が高水準を維持している。
- WMTC モード燃費 67.8 km/L
- 国土交通省定地燃費 70.0 km/L(2名乗車、60 km/h)
- 燃料タンク容量 3.7 L、満タンで約 259 km の航続が可能
変速・駆動
自動遠心クラッチと 4 段リターン式変速機により、ペダル踏み込みでシームレスに変速できる。
- ヘリカルギア採用のプライマリギアと高精度ベアリングでノイズ低減
- シフトアームにラバーを使用し、シフトショックを緩和
ブレーキと安全装備
2021年モデルチェンジ以降、前輪に単チャンネル ABS が標準装備された。
- 前輪:油圧ディスクブレーキ+1チャンネル ABS
- 後輪:機械式リーディングトレーリングブレーキ
車体・デザイン
初代 C100 へのオマージュを基調とし、プレミアム感を高めた設計となっている。
- 鳥翼形ハンドル
- 独立レッグシールドとオールドウイングマークの立体エンブレム
- 17 インチアルミキャストホイール(切削加工)+チューブレスタイヤ
- 丸目 LED ヘッドライト、縦型 LED テールランプ、LED ウインカー
- ピリオンステップで 2 人乗り対応、厚みあるクッションシート
- リアキャリアは C100 の意識を反映した形状
- Honda SMART Key:キー抜きでイグニッション操作、ハンドルロック、シートロック解除、ウインカー点滅で自車位置通知
寸法・重量
- 全長 1,915 mm、全幅 720 mm、全高 1,000 mm
- シート高 780 mm、ホイールベース 1,245 mm
- 車両重量 110 kg
元祖スーパーカブ C100 の概要
スーパーカブ C100 は同シリーズの原点であり、基本構造と装備が現在のモデルに受け継がれている。
- 登場:1958年8月、排気量 49 cc OHV エンジン
- 最高出力 4.5 ps(9,500 rpm)、最大トルク 0.33 kgf·m(8,000 rpm)
- 低床バックボーン式フレーム、3速自動遠心クラッチ、巨大レッグシールド
- 発売当時価格 55,500円
- 全長 1,790 mm、全幅 575 mm、全高 945 mm、ホイールベース 1,190 mm、乾燥重量 55 kg
- 1959年米国へ輸出、1961年台湾で生産開始、2018年で 60 周年を迎えた
市場・競合
スーパーカブ C125 はタイで組み立てられ、日本国内へ本田技研工業が輸入している。
- 第二種原動機付自転車に該当し、AT 小型限定普通二輪免許以上が必要
- 2025年4月施行の新基準原付の対象外である
- 同クラスの MSX125・モンキー125 とエンジンユニットを共有しつつ、デザインと装備でプレミアム感を提供
- 「最上級カブ」と評価され、上質な外装と高性能エンジンで差別化されている
課題と展望
現在のポジションを維持しつつ、将来の規制や市場変化に対応する方策が示されている。
- 販売は第二種原付市場に依存し、新基準原付の対象外であることが前提となる
- 燃費規制・排ガス基準への適合は FI エンジンで既に対応済み
- デザインオマージュと高級感により「カブファミリーの最上位」ポジションを維持
- 2026年以降の新色追加と ABS・SMART Key の標準装備により付加価値が向上
- タイでの生産依存と日本国内輸入体制の継続がリスクと機会として認識されている
- 空冷エンジンの低振動・低ノイズ追求は技術的課題である
- 燃費 67.8 km/L と航続距離 約259 km を維持しつつ、将来の排出ガス規制への更なる対応が必要