資産保管状況
韓鶴子は自室の金庫、棚、スーツケースに約260億ウォン(約30億円)相当の現金を保管していた。現金は日本円を含む複数通貨の札束が山状に積まれ、金庫は書棚型外観で職員1名が管理していた。83歳で健康が悪化したため、拘束執行は停止され、判決後に直ちく収監は行われなかった。
捜査と押収
政教癒着汚職合同捜査本部は2023年8月31日と2026年8月31日に同自室から全額を押収した。押収対象は金庫、棚、スーツケースに保管された現金全体である。うち105億ウォンは献金等を虚偽会計処理で外部に流した横領資金と認定された。捜査は8か月間で教団・新天地側合わせて32人を在宅起訴、16人を正式起訴した。政治家は起訴されず、政教癒着犯罪の初例とされた。判決確定前に追徴保全手続きが実施され、仮差し押さえにより教団側が資金を処分できないようにした。捜査本部は2024年1月6日に発足し、同月31日に活動を終了した。
差し押さえ実行者は「サタン」と別称され、同自室に保管されていた現金を差し押さえた主体として言及された。
法的判断と判決
ソウル中央地裁は2023年8月31日に政治資金法違反等で懲役2年の実刑判決を言い渡した。2026年8月31日にも同罪名で再度懲役2年の判決が下された。判決は権性東元国会議員・金建希前大統領夫人への資金提供罪を有罪とし、教団資金横領の一部については無罪、証拠隠滅等は特別検察官権限外として公訴が棄却された。旧統一教会(日本)は2026年6月22日付最高裁決定で解散命令が確定し、資産清算が進行中である。献金被害者への債権弁済は教団保有資産から実施された。
教団と資金流れ
- 2017〜2025年にわたり横領が行われた。
- 2019〜2022年に国会議員132人へ計1億8900万ウォンの違法献金が行われた。
- 東京高裁は2018〜2022年度の海外送金額が年間約83億円から179億円で、うち9割超が韓国向けと認定した。
- 日本法人と韓国法人は別組織であるため、韓国の資産を日本で差し押さえることは困難である。
- 新天地イエス教会は信者を最大野党「国民の力」へ加入させ、資金横領と政治資金提供に関与した。
- 2025年7月に加平の施設で円・ドル等外貨を含む現金が確認され、規模は数十億ウォンから数百億ウォンと推定された。
社会・政治的影響と今後の手続き
政教癒着が大規模に明らかになり、最大野党「国民の力」への不正影響が指摘された。旧統一教会の資産清算と日本での解散命令が進行し、被害者への弁済が継続している。検察・警察は今後も政教分離原則を損なう宗教団体関連犯罪に対し、厳正に対処する方針を表明している。韓鶴子は全ての起訴内容を否認し、控訴方針を継続している。追徴保全手続きにより押収資金の処分・流用が阻止され、資産の分配・返還が法的に整理される見込みである。
#韓鶴子 #旧統一教会 #政教癒着 #国民の力 #資産押収