2026/08/25

地方テレワーカーが語る 生活向上と課題全貌・最新調査


調査概要

テレリモ総研は2026年7月2日から7月6日までインターネット調査を実施した。対象は20歳から65歳までのテレワーク/リモートワーク経験者1,004名(男性522名、女性482名)で、全件が有効回答として集計された。比較項目は生活の質、業務効率、キャリア形成の3つであり、回答は「良くなった」「同じくらい」「悪くなった」の3段階に分類された。

地方・郊外在住テレワーカーの属性

調査対象全体の15.2%(n=153)が地方・郊外在住テレワーカーである。男性の割合は16.7%、女性は13.7%で、性別差は2.1ポイント以内に収まっている。

在住形態は、もともと地方・郊外でテレワークが定着している者が7.3%、テレワークを機に地方・郊外へ移住した者が4.4%、都心から近郊へ引っ越した者が3.6%である。

生活の質の変化

生活の質が「良くなった」と回答したのは73.8%で、内訳は「かなり良い」37.9%、「やや良い」35.9%である。「悪くなった」回答は3.3%(やや悪い2.6%、かなり悪い0.7%)だった。主な要因は通勤時間の削減と仕事とプライベートのバランス改善である。

業務効率の変化

業務効率が「良くなった」と回答したのは62.7%である。うち「かなり良い」回答は26.1%、「やや良い」回答は36.6%だった。「悪くなった」回答は4.6%(やや悪い4.6%、かなり悪い0%)である。

キャリア形成の変化

キャリア形成については「同じくらい」回答が44.4%で最も多く、「良くなった」回答は47.1%(かなり良い15.7%、やや良い31.4%)であった。「悪くなった」回答は8.5%(やや悪い5.9%、かなり悪い2.6%)だった。

働き続けるための対策

  • 自宅の通信環境を整える(49.0%)
  • オンライン会議用の機材を整える(40.5%)
  • 都心に出向く日の宿泊先を決めておく(33.3%)

その他の工夫として、時間差でのやりとりの工夫(28.1%)、対面が必要な用事の計画的実施(24.8%)、都心出向時の拠点確保(22.9%)、自宅近くのコワーキング施設併用(20.9%)、地域や同職種のつながり作り(17.6%)、住む地域の医療・行政サービス事前確認(17.0%)、移動費や通信費の負担把握・整理(15.7%)が挙げられた。

メリットと課題

調査対象者が挙げたメリットは以下の通りである。

  • 通勤ラッシュからの解放(44.8%)
  • 居住費が下がり、広い住まいが確保できる(37.1%)
  • 自然環境での生活(29.0%)
  • 生活費(食費・日用品)の削減(24.4%)

一方、課題として指摘された点は次のとおりである。

  • 都心出向時の移動負担が大きい(41.2%)
  • 仕事相手との直接会う機会が極端に減る(33.0%)

世代・性別別の意識

20代では24.7%が「スキルやキャリアを伸ばしにくい不安」を示した。40代では49.4%が「通勤ラッシュからの解放」を最も強く感じている。女性の47.5%、男性の42.3%が上記メリットを挙げた。

国内テレワークの統計背景

内閣府のテレワーク就業率は、2019年12月に全国で10.3%、東京23区で17.8%、地方圏で8.1%と報告されている。2020年5月に27.7%のピークを迎え、同年12月には21.5%に減少した。業種別実施率(2020年4〜5月上位)は、情報通信業が63.4%、学術研究・専門・技術サービス業が48.4%、金融業・保険業が46.1%である。

移住関係の別調査結果

別調査によると、移住関心が高まった理由は「リモートワークで職場から離れて働ける」26.6%、「地方の感染リスクが低い」20.9%、「家族・趣味の時間確保」19.6%である。移住先で重視する条件は「首都圏と簡単に行き来できる」20.1%と「日常生活の便利さ」18.9%が上位に挙げられた。