2026/08/25

新制度「拘禁刑」22年判決 山下被告の凶悪手口と共犯者


判決の概要

2026年7月8日、神戸地方裁判所は山下高志被告(45歳)に対し拘禁刑22年の一審判決を言い渡した。

検察は拘禁刑25年を求刑した。

2026年7月11日時点で控訴の有無は公表されていない。

法制度の背景

2025年6月1日に懲役刑と禁錮刑が一本化され「拘禁刑」が施行された。本件判決は新制度に基づく「拘禁刑」表記となっている。

共犯者の判決

2026年4月、大阪地方裁判所は相馬崇司被告に対し拘禁刑17年の実刑判決を確定した。

2026年3月、大阪地方裁判所は李博倫被告に対し拘禁刑12年の実刑判決を確定した。

検察はそれぞれに相応の求刑を提示した(詳細は省略)。

逮捕・起訴の経緯

山下被告は2025年6月に大阪府内で逮捕され、同月28日に警察が逮捕を公表した。

2025年6月5日、6月17日、6月18日に兵庫県と大阪府で複数の犯罪を実行した。

起訴された罪名は不同意性交等致傷、不同意わいせつ致傷、逮捕監禁致傷、住居侵入である。

犯罪の手口

  • 山下はインターネットのアダルト掲示板で共犯者を募集し、性暴力、住宅侵入、脅迫の手順を説明した。
  • 被害女性(Bさん)に「口を開けろ」と指示し、錠剤を水で飲ませた。
  • 口にガムテープを貼り、浴室へ連れ込みシャワーを浴びせた。
  • 陰部に指を挿入させて洗浄させた。
  • ペンを握らせ、名前と生年月日を記入した性行為同意書を5~6枚作成させた。
  • 身分証の写真を撮影し、実家住所を聞き出した。
  • インターネット検索で外観と車種を確認させた。
  • 「家族ごと殺す」「動画をばら撒く」と脅迫した。

共犯者の実行

  • 2025年6月5日、兵庫県西宮市の集合住宅で20代女性を尾行した。
  • 相馬は約17 cmの包丁で脅し、女性は指・手首に負傷した。
  • 2025年6月17日深夜から18日未明に大阪府内のオートロック式集合住宅に侵入した。
  • 20代女性と同居男性を拘束・監禁し、性暴力と傷害を加えた。
  • 相馬は現場で女性をガムテープで拘束し、撮影と脅迫を実施した。
  • 李は山下の指示に従い、侵入と監禁に参加した。
  • 山下は射精が必要と指示したが、3名とも射精には至らなかったと供述された。

被害者への影響

  • Bさんは事件当時26歳で、口を開けさせ錠剤を服用させられ、ガムテープで拘束された。
  • シャワーを浴びせられ、陰部の洗浄を強要された。
  • 性行為同意書を作成させられ、住所を聞き出された。
  • 脅迫により外出が困難となり、重大な心理的・身体的影響が生じた。
  • 同居男性は縛られ監禁され、刃物で脅迫され手足に傷害を負った。

裁判所の評価

神戸地方裁判所は山下被告を主犯と認定し、判決文で本件を「他者の尊厳を踏みにじる悪質極まりない犯行」と評価した。

中川綾子裁判長は非難コメントを述べ、社会的警戒感を示した。