背景と人材不足
ファミリーマートは人材不足を背景に、多様な人材確保を目的として服装・髪色ルールを見直した。
全国約20万人の店舗スタッフのうち13%が外国人であり、加盟店の約3割が人手不足に直面している。
離職者の約4割が半年以内に退職している。
厚生労働省の統計では小売業・卸売業で働く外国人労働者は全産業の13.0%を占める。
総務省統計局のデータでは全産業就業者約6,768万人に対し、外国人労働者は約230万人(約3.4%)である。
ユニフォームの刷新
2026年9月からジャケットタイプの制服を業界初のTシャツタイプに変更する。
前回の刷新は2016年で、10年ぶりの改訂となる。
全14サイズを用意し、一部は長袖も提供する。
色は青と緑の「ファミマカラー」を維持する。
素材は自社「アウターTシャツ」ベースの厚手綿で、透けにくく抗菌・防臭加工が施されている。
下半身はスタッフが自由に選択したパンツを着用できる。
新身だしなみ基準
制服刷新に合わせて「ファミマコーデ」基準が制定された。
ヒジャブ(頭を覆う布)の着用が正式に認められ、従来は個別許可だった例外が明文化された。
髪色の自由化が許可され、従来の制限が撤廃された。
服装・髪色に関する例外は統一ルールとしてまとめられた。
人材確保と多様性推進策
新基準は応募数と定着率の向上を狙う施策として位置付けられている。
2026年9月1日からは「お知らせバッジ」で多様な特性を表示し、同日午前11時に求人サイト「ファミJOB」をリニューアルして録画面接・WEB面接を導入する。
9月12日からは応募者にファミペイギフトコードを贈るキャンペーンが実施される。
業界・競合動向
- ファミリーマートは業界初のTシャツ制服とヒジャブ自由化規則を導入した。
- ローソンは2024年6月4日に宗教上の理由で頭髪を覆う布類の着用を認める規定を導入している。