書籍概要
『知れば知るほど好きになる 日本のひみつ』は株式会社高橋書店から2026年7月28日(火)に全国の書店およびオンラインストアで発売された。
出版社は東京都豊島区に本社を置き、代表取締役は清水美成である。
販売価格は1,320円(税込)で、ページ数は160ページ、判型は四六判、ISBNは978-4-471-10498-6である。
本書は累計販売部数30万部を突破した「知れば知るほど好きになる」シリーズの最新刊であり、約100件の日本に関する雑学が収録されている。
監修は井田仁康(筑波大学名誉教授、博士・理学)が務め、地理・教育分野の権威として執筆に関与した。
内容構成と特徴
本書は「くらし」「食べ物」「まち」「自然」「文化」「むかし」の6つのテーマに分かれている。
各テーマの最後に「考えてみよう」特集が設けられ、地域の違いや文化背景を自ら考える力を育成することを目的としている。
日本各地の知られざる地理・文化・歴史エピソードを楽しく紹介し、日常会話のネタや自由研究のヒントになる構成となっている。
テーマ別エピソード例
以下に各テーマから代表的なエピソードを抜粋する。
- くらし
- 鬼は色によって性格が違うとされる。
- おみこしは神様の愛車と伝えられる。
- まち
- 秋田県で毎年「民謡ラップバトル」を開催。
- 香川県は過去に2回消滅した歴史がある。
- 北海道増毛町からは「毛無」山が見える。
- 自然
- 日本海の冬の雷は夏の雷より100倍強い。
- 屋久島で3分間だけだるまが出現する現象がある。
- 文化
- 奈良時代のお寺にサウナが設置されていた。
- 江戸時代のリサイクル業者は現代を上回る再利用率を誇っていた。
- 日本のカレーはイギリス海軍経由で明治に伝来し、イギリスで商品化されたカレー粉が元になった。
- 天ぷら語源はポルトガル語「テンポーラ」説が有力。
- サンドイッチ名は第4代サンドイッチ伯爵がカードゲーム中に食事を続けたくて考案したことに由来。
- ナポリタンは横浜発祥の日本料理で、イタリアには同名料理は存在しない。
日本の地理・統計データ
日本の総面積は377,975.24 km²で、世界61位である。山岳地帯は全体の70%を占め、森林率は67%である。総人口は1億2631万人で、世界11位である。
主要な自然地形は次のとおりである。
- 富士山 標高3,776 m(日本最高峰)
- 北岳 標高3,193 m(2位)
- 信濃川 長さ367 km(最長川)
- 利根川流域面積 16,840 km²(最広流域)
- 琵琶湖 面積670.33 km²(最大湖)
- 田沢湖 最深部268.0 m(最深湖)
- 関東平野 約17,000 km²(最大平野)
都道府県別の面積は、北海道が83,450 km²で最大、東京都が2,187.4 km²で最小である。人口は東京都が1,382.2万人で最多、鳥取県が56.0万人で最少である。
国土の四端は、最北端が択捉島(北海道紗那村)、最南端が沖ノ鳥島(東京都小笠原村)、最東端が南鳥島(東京都小笠原村)、最西端が与那国島(沖縄県八重山郡)である。
歴史・時代別年表
日本の歴史を時代順に概観する。
- 旧石器時代:約10万年前に金取遺跡で石器が出土。
- 縄文時代:約1万年前に海面上昇で列島形成。
- 弥生時代:約3000年前に西日本へ稲作が伝来。
- 紀元57年:倭の奴国王が後漢に使者を送る。
- 紀元239年:邪馬台国卑弥呼が魏に使者を送る。
- 3世紀後半:大和王権が誕生。
- 538/552年:仏教が日本に伝来。
- 593年:聖徳太子が摂政に就任。
- 645年:大化の改新が始まる。
- 710年:平城京に遷都。
- 794年:平安京に遷都。
- 894年:遣唐使が廃止。
- 1185年:平氏滅亡、源頼朝が鎌倉幕府を成立。
- 1192年:源頼朝が征夷大将軍に就任。
- 1333年:鎌倉幕府が滅亡。
- 1336年:足利尊氏が征夷大将軍、室町幕府が開始。
- 1467年:応仁の乱が勃発し、戦国時代が始まる。
- 1543年:鉄砲が日本に伝来。
- 1549年:キリスト教が日本に伝来。
- 1603年:徳川家康が征夷大将軍、江戸幕府が開く。
- 1635年:参勤交代制度が制度化。
- 1637年:島原の乱が起こる。
- 1641年:鎖国体制が固まる。
- 1853年:ペリー来航、黒船来航が起きる。
- 1868年:明治維新が実施され、政治体制が大きく変わる。
- 1890年:第一次衆議院選挙が実施。
- 1923年:関東大震災が発生。
- 1945年:日本が無条件降伏し、第二次世界大戦が終結。
- 1989年:昭和天皇が崩御し、平成に改元。
- 1995年:阪神淡路大震災が発生。
- 2019年5月1日:令和に改元。
- 2020年:新型コロナウイルス感染症が世界的に流行。
日本人ノーベル賞受賞者
日本人が受賞したノーベル賞は以下のとおりである。
- 湯川秀樹(1949年 物理学賞)― 中間子予想。
- 朝永振一郎(1965年 物理学賞)― 量子電気力学。
- 川端康成(1968年 文学賞)― 『伊豆の踊子』『雪国』。
- 江崎玲於奈(1973年 物理学賞)― トンネル効果の実験的発見。
- 佐藤栄作(1974年 平和賞)― 非核三原則提唱。
- 福井謙一(1981年 化学賞)― 化学反応過程の理論研究。
- 利根川進(1987年 生理学・医学賞)― 多様な抗体生成の遺伝的原理。
- 大江健三郎(1994年 文学賞)― 現代日本社会の苦境描写。
- 白川英樹(2000年 化学賞)― 導電性高分子発見。
- 野依良治(2001年 化学賞)― キラル触媒研究。
- 小柴昌俊(2002年 物理学賞)― 宇宙ニュートリノ検出。
- 田中耕一(2002年 化学賞)― 生体高分子解析手法。
- 小林誠・益川敏英(2008年 物理学賞)― CP対称性破れ理論。
- 下村脩(2008年 化学賞)― 緑色蛍光タンパク質(GFP)発見。
- 根岸英一ら(2010年 化学賞)― クロスカップリング反応開発。
- 山中伸弥(2012年 生理学・医学賞)― iPS細胞作製。
- 赤崎勇・天野浩(2014年 物理学賞)― 青色LED発明。
- 梶田隆章(2015年 物理学賞)― ニュートリノ振動で質量証明。
- 大村智(2015年 生理学・医学賞)― 線虫寄生感染症治療法。
- 大隅良典(2016年 生理学・医学賞)― オートファジー解明。
- 本庶佑(2018年 生理学・医学賞)― 免疫チェックポイント阻害因子。
- 吉野彰(2019年 化学賞)― リチウムイオン二次電池開発。
- 真鍋淑郎(2021年 物理学賞)― 地球温暖化予測モデル構築。
日本人宇宙飛行士
日本人の宇宙飛行歴は次のとおりである。
- 秋山豊寛(1990年 ソユーズ)― 初の日本人宇宙飛行。
- 毛利衛(1992年 エンデバー)― 初の日本人スペースシャトル搭乗。
- 野口聡一(1994年 コロンビア、2008年 エンデバー、2013‑2014年 ISSコマンダー)― 複数回のISS長期滞在。
- 若田光一(1996年、2000年、2013‑2014年、2020‑2021年)― ISS組立・長期滞在・コマンダー経験。
- 古川聡(2020‑2021年 クルードラゴン)― 初の日本人ISS長期滞在。
入れ墨・刺青
入れ墨に関する歴史的事実は以下のとおりである。
- 明治期に入れ墨が「芸術」と評価された。
- ロシア皇太子(後のニコライ2世)などが入れ墨を入れた。
- 江戸時代の罪人に「犬」文字の入れ墨刑罰が存在した。
- 英王ジョージ5世(1881年来日)は横浜で彫千代の手による竜の刺青を腕に入れた。
食・語源・文化
食文化に関する語源や背景は次のとおりである。
- 天ぷら語源はポルトガル語「テンポーラ」説が有力。
- サンドイッチ名は第4代サンドイッチ伯爵がカードゲーム中に食事を続けたくて考案したことに由来。
- ナポリタンは横浜発祥の日本料理で、イタリアには同名料理は存在しない。
- 鰹節はモース硬度約7で「世界一硬い食品」としてギネス認定。
- パフェ語源はフランス語「parfait」(完全な)。
鉄道・交通・インフラ
日本の交通インフラに関する事実は以下のとおりである。
- 新宿駅は1日の乗降客数約350万人で、世界最も忙しい駅としてギネス認定。
- JRセントラルタワーズはかつて「世界最大の駅ビル」としてギネス登録。
- 羽田空港は年間旅客数で常に世界トップクラス、定時運航率でも世界一に輝くことがある。
- 品川駅は1872年の正式開業に先駆け、品川~横浜間で仮営業が始まっていたため、東京最初の鉄道駅とされる。
歴史的エピソード・奇聞
興味深い歴史的エピソードは次のとおりである。
- 1881年、英王ジョージ5世が横浜で日本の名彫師・彫千代の手による竜刺青を入れた。
- 1896年、イギリス・ザンジバル戦争は38分で終結し「世界最短の戦争」としてギネス認定。
- 1932年、オーストラリア軍は約2万羽のエミューに対し機関銃部隊を派遣したが、986羽しか倒せず失敗した。
- 2004年東京足立区で観測された気温42.7℃は観測機器の設置環境が不適切で公式記録として認められなかった。
その他面白事実
日本に関するその他の興味深い事実は以下のとおりである。
- 日本人は一人当たり年間約4.5 kgのティッシュペーパーを消費。
- 1955年のテレビ視聴率でボクシング世界フライ級タイトルマッチが96.1%という最高記録。
- 2002年日韓ワールドカップは東京で一試合も開催されなかった。
- 2024年11月の道路交通法改正で自転車の酒気帯び運転に対する罰則が新設・厳罰化された。
- 無戸籍者が日本に存在し、主因は民法の「離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定する」規定である。