2026/08/21

KFA性接待疑惑、JFAは調査結果で何を語るか――


背景・経緯

2011年から2012年にかけて国内で開催された国際試合7試合において、約20名の外国人審判・試合監督官に対し、性接待(マッサージ店)を提供したと報道された。接待は韓国サッカー協会(KFA)の法人カードで決済され、1回あたり最大約100万ウォン(約16万円)であった。

同疑惑は2016年の文化体育観光省の監査で指摘されたが、当時は公表されなかった。KFAは接待費用を「飲食費」や「通常のマッサージ代」として経費報告書に計上し、虚偽記載の可能性が指摘されている。

2023年7月7日以降、JTBC・MBC・Xportsnews など複数メディアが疑惑を報じ、2026年8月上旬にも再度報道された。

公的監査・制度

  • 2013年:法人カードの歓楽街使用を全面遮断する「クリーンカード」制度を導入。
  • 2016年:文化体育観光省がKFAへの監査で、法人カード乱用と性接待費用(約560万ウォン/年)を指摘。
  • 2017年:前会長趙重衍ら12名を業務上背任で警察に告訴。趙前会長に300万ウォン罰金、他は無罪判決または不起訴。
  • 2024年以降:KFAは管理指針を厳格化し、審判支援を外部雇用の案内係に委託。

疑惑の具体的内容

2011年3月から2012年3月に担当した7試合(WC予選1、オリンピック予選2、親善試合4)で、外国人審判らがマッサージ店で性接待を受けたと主張された。

例として、2011年9月21日のロンドン五輪予選・韓国対オマーン戦翌朝に、4名の審判がマッサージ店へ案内され、76万ウォンが支払われたと報じられている。

日本人審判は4名(主審1、副審3)が2012年2月のW杯アジア3次予選(韓国対クウェート)に起用された。そのうち2名が性接待を受けたとされる。

接待費は全てKFAの法人カードで決済された。年間総額は約560万ウォン(約85万円)と報告された。

韓国代表は7試合で5勝2分け、特に2012年2月のクウェート戦で2–0勝利し、最終予選へ進出した。試合結果の操作や判定への影響は確認されていない。

日本サッカー協会の対応

KFAの疑惑が報道されたことを受け、JFAは対象試合に関与した7人の日本人審判員について外部弁護士によるヒアリング等を実施し、報道された事実は確認できなかったと2024年10月20日に発表した。

JFA広報担当者は「事実関係を確認中」とコメントし、調査結果は今後公表する意向を示した。

湯川和之(JFA専務理事)は「報道にあった試合結果の操作や、不適切・性的サービスを伴う接待という事実は確認できなかった」と述べた。

JFA審判委員会幹部は、日本人審判がJリーグ審判統括者としても活動していたことを指摘したが、個別の氏名は公表されていない。

韓国側の反応・対策

  • 2023年7月7日以降、JTBC・MBC・聯合ニュース等が性接待疑惑を連続報道し、国民・メディアは「恥ずべきこと」「2002年W杯4強入りまでの実績が疑われる」と批判的コメントを掲載した。
  • 警察は2億ウォン余りの法人カード私的流用と横領を確認し、前会長に罰金処分を実施した。
  • 韓国国会はKFAへの介入疑惑(2024年洪明甫前監督選任)を追及し、警察が家宅捜索を実施した。
  • 現在は審判支援を協会職員ではなく、別途雇用した案内係が担当している。

世論・影響

サッカーが野球と並ぶ人気スポーツであることから、性接待疑惑は国民的な恥として強く批判された。あるニュースは「2002年W杯日韓大会での4強入りまで、国際的に疑いの目を向けられる恥ずべき状況だ」とコメントした。