2026/08/21

父が子どもを富士山6合目に置き去り、8時間で単独救出


事案の概要

父親は標高約2500 mの富士山6合目で、7歳の息子が「疲れた」と訴えて駄々をこねたことを理由に子どもを置き去りにし、登山を再開した。父親は山頂へ向かう途中で所持金がなく、警察から8時間待機するよう指示を受けていた。

息子は名古屋市南区在住の小学生で、登山グループに属する3人の子どものうちの1人であった。6合目のベンチに座り、約8時間単独で過ごした。所持金は0円で、食料はお菓子と清涼飲料水のみだった。山小屋の従業員は装備は十分であると確認している。救助時に怪我はなく、無事に保護された。

関係者の対応

山小屋の従業員は7歳の子が単独でいることを確認し、午前7時30分頃に110番通報した。子どもは山小屋に連れ込まれ、警察に救助要請が行われた。

静岡県警富士宮警察署は午前7時40分頃に現場へ到着し、子どもを保護した。怪我がないことを確認したうえで、父親に電話連絡を行い、口頭で厳重な注意と、8時間待機の指示が置き去り行為とみなされた旨を伝えた。

父親は警察からの連絡を受け、現場に戻って昼頃に子どもを引き渡した。約5時間後に父親ら家族は再会させられた。

背景・原因

子どもが「疲れた」と訴えて駄々をこねたことが父親の判断材料となった。所持金がなく、食料が限られていたことも父親の判断に影響した。

父親は体力・装備・所持金不足を理由に、子どもを残す選択をした。登山中のリスク管理が不十分であった。

影響と教訓

  • 警察は「グループで登山する場合は、一番体力のない人に合わせ、離れ離れにならないよう声を掛け合いましょう」と注意喚起した。
  • 静岡放送(SBS)が本件を報道し、社会的関心を喚起した。
  • 子どもの疲労や心理状態を軽視せず、事前計画とリアルタイムの声掛けで全員の安全を確保する必要がある。
  • 置き去りや長時間単独での待機は重大なリスクであることが再認識された。