大阪・関西万博の概要
大阪・関西万博は2025年4月から10月にかけて夢洲(人工島)で開催された。
当初予算は1,250億円であったが、令和5年秋に2,350億円へ拡大された。
費用負担は国・府・市・民間がそれぞれ1/3ずつである。
竹中工務店の受注
竹中工務店は3工区のうち1工区(PW西工区)を約175億5,500万円で落札した。
PW西工区の面積は約4万6千㎡であり、大屋根リング内は約700メートルに及ぶ。
工期は2023年5月から2025年2月までで、河井辰巳容疑者は期間中の現場責任者を務めた。
河井辰巳容疑者の不正行為
河井辰巳容疑者(61歳)は総括作業所長の立場で、自宅・所有マンション・親族経営飲食店の改修工事を「万博関連工事費」と偽称した。
2025年2月から6月にかけて下請け業者と共謀し、工事費を約1,369万円水増し請求させた。
水増し分は自宅等のリフォームに充当され、総額6,000万円以上の利益が見込まれた。
下請け会社・リフォーム業者の関与
奈良県内の土木建築会社は河井容疑者と共謀し、以下の名目で請求書を作成した。
- 大屋根リング関連工事
- 事務所改修工事
これらの請求は全て自宅や飲食店のリフォーム費用に対応しており、万博会場での実作業は行われていなかった。
リフォーム業者は自宅改装を担当し、作成した請求書を竹中工務店へ提出した。
水増し請求と金銭の流れ
竹中工務店は下請け業者に約2,780万円を支払わせた。
そのうち約1,369万円が水増し分として計上され、河井容疑者が自宅等のリフォームに使用した。
自宅改修は2025年7月から12月に実施された。外壁は吉野ヒノキに張替えられ、内装・水回りは全面的に入れ替えられた。
同様の改装は所有マンションと親族経営飲食店でも行われ、総費用は6,000万円以上と見積もられる。
捜査経緯と逮捕
2026年8月19日午前11時頃、大阪府警捜査2課は竹中工務店本社を家宅捜索し、関連資料を押収した。
同日に下請け会社関係者への任意聴取も実施された。
2024年4月19日にも同様の家宅捜索が行われたことが報道で確認されている。
2026年8月20日、河井辰巳容疑者は背任容疑で逮捕された。逮捕理由は2025年2月から6月にかけて下請け業者と共謀し工事費を約1,369万円水増し請求した点にある。
同容疑者は同日検察に送致された。
竹中工務店への損害と企業への影響
同社は約1,300万円以上の経済的損害を被ったと見込まれる。
この事案を受け、竹中工務店は内部統制・コンプライアンスの強化を表明した。
また、大阪・関西万博の信頼性に対する監視強化の議論が浮上している。
竹中工務店の声明
竹中工務店は「従業員の逮捕は遺憾である」とし、警察捜査に全面協力すると表明した。
事実確認後に厳正に対処するとし、内部統制・管理体制・教育の強化とコンプライアンス徹底を宣言した。
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