2026/08/22

JA会長提示3,500円米価と在庫過剰・急落防止策


JA会長が示した米価格の目安

2026年6月26日、県JAグループは5kgあたり3,500円を目安とする方針を示した。前年度比で60kgあたり約1万円安い価格設定である。

今年度の米生産と需要の過剰

農林水産省のデータによれば、今年度産出された主食用米の生産量は需要を22万トン上回っている。

米価格の変動

  • 2025年11月の5kg単価は4,280円。
  • 2026年3月1日週の5kg平均価格は4,073円で、3週連続で下落した。
  • 2026年4月の5kg単価は3,675円に下落した。
  • 過去の5kg米価格は約2,000円である。

前払い金(概算金)の変更

JAグループは60kgあたりの前払い金を2万3,000円から約4,000円へ引き下げた。この引き下げにより、消費者価格は前述の目安に合わせて設定される。

一部識者は概算金が米価高騰の要因と指摘した。JAグループは、他業者が概算金より高い買取価格を提示していることを根拠に否定した。

市場在庫と取引価格の現状

  • 民間在庫は2027年6月末に最大271万トンに達すると見込まれ、適正量を大きく上回る。
  • Crystal Riceの2026年上期取引価格は、7年産青森産米が19,492円、関東産米が19,991円である。
  • 20,000円以下のスポット米も流通した。

今後の方針と課題

宮田幸一会長は、前払い金の大幅引き下げを踏まえ、目安の価格での販売を提示した。価格急落防止のため、備蓄米の早期買い戻しを求める方針を示した。米余りの現状から、目安以下での販売は難しいと認識された。

県JAグループは、生産者と消費者が納得できる価格での販売を強調し、備蓄米の早期買い戻しを実施して価格安定を図るとした。

JA全中新会長の神農佳人氏は、米価が高すぎて購入が困難な状況を指摘した。燃料代・肥料代の上昇に伴う生産コスト増が、生産者側の適正価格と消費者側の受容価格の隔たりを生んでいると述べた。