2026/08/22

コブハサミムシ驚き生態と母の自己犠牲――牧田習が解説


コブハサミムシの形態と生態(成虫)

体長は約1.5 cm(10〜15 mm)である。

体色は黒褐色の光沢を持つ。

背部には滑らかな節と中央のコブ状隆起がある。

背部の左右に対になる黄色い紋がある。

生息地は日本全国の山間部河原、森林、草原、庭園の落葉・石・腐木の下である。

活動時期は3月から10月で、特に4月から7月に多く出現する。

夜行性であり、夜間に活動し昼間は暗所で静止する。

食性は雑食性で、小型昆虫、卵、腐植物、果実を捕食する。

大型のハサミでダンゴムシや芋虫などの獲物の動きを止めて食べる。

冬季は土中や落葉下で冬眠する。

雌の産卵後行動と親子食現象

雌は卵産後も産卵場所に留まる。

卵を守り続ける。

風向きを感知し、卵を移動させて天敵から保護する。

卵を守る際にハサミを振り上げる行動が観察されている。

幼虫が孵化すると、雌の体をエサとして捕食する。

雌は自らの体を提供し、結果的に子どもに食べられる。

幼虫の成長と食性

幼虫は孵化後、母虫の身体を食べて成長する。

形態は成虫に似ている。

数回脱皮して成長する。

学名・分類と性差ハサミ形状

学名は*An​echura harmandi*である。

クヌギハサミムシ科(ハサミムシ目)に属する。

オスのハサミは強く湾曲した「アルマン型」である。

メスのハサミは比較的直線的な「ルイス型」である。

ハサミムシ全般の特徴と生態的意義

ハサミムシは原始的な昆虫と位置付けられる。

ハサミはゴキブリの尾毛が発達した構造と説明される。

多くの種の雌は卵産後も近くに留まり、卵を守り続ける。

雌は風向きを感知して卵を移動させ、天敵から保護する行動が共通している。

アブラムシ等を捕食し、農作物の保護に寄与する益虫と評価される。

大型ハサミで石をひっくり返すと驚いて逃げる行動が報告されている。

人間に対してハサミで威嚇することも報告されている。

牧田習のプロフィールとメディア活動

以下は本稿の解説者である牧田習の概要である。

生年月日は1996年10月14日で、兵庫県宝塚市出身である。

血液型はO型である。

清風中学・高等学校を卒業した。

2015年に北海道大学理系生物重点選抜で入学した。

2020年に理学部数学科を卒業した。

2022年に東京大学農学生命科学研究科修士課程を修了した。

同年に博士課程に入学し、2025年に農学博士号を取得した。

所属は東京大学総合研究博物館とオスカープロモーションである。

職業はタレント兼昆虫学者(博士)である。

NHK Eテレ「高校講座 歴史総合」のレギュラーパーソナリティを2022年4月から務めている。

NHK総合『ダーウィンが来た!』に2021年1月31日出演した。

NHK Eテレ『マチスコープ』に2021年10月1日出演した。

NHK Eテレ『スマホで昆虫ズカーン!』のレギュラーを2023年8月26日から務めている。

フジテレビ『アウト×デラックス』に2019年6月20日出演した。

Webザテレビジョンで「三度の飯より昆虫が好き!」を2021年10月から2022年2月まで連載した。

ラジオ『GOGO RADIO』に2018年12月から出演している。

2024年7月・8月に各種トークショー・イベントに出演した。

出版物一覧

同氏は上記の活動に加えて、以下の書籍を出版している。

  • 『昆虫ハンター・牧田習のオドロキ!!昆虫雑学99』 – KADOKAWA、2023年4月28日出版
  • 『昆虫ハンター・牧田習と親子で見つけるにほんの昆虫たち』 – 日東書院、2024年出版
  • 『昆虫ハンター牧田習の春夏秋冬むしとりカレンダー2025』 – パルコ、2024年出版
  • 『春夏秋冬いつでも楽しめる昆虫探し』 – パルコ、2025年出版(イラスト西片拓史共著)
  • 『昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本』 – 小学館、2025年監修

インドネシア・マラサリ村での調査とコーカサスオオカブトの密猟状況

牧田習は調査活動も行っており、以下は2024年のインドネシア調査の概要である。

調査期間は2024年8月1日から5日までである。

調査場所はグヌン・ハリムン・サラク国立公園内マラサリ村である。

昼間の観測でメダマチョウ、アゲハチョウ仲間、数種のトンボが確認された。

夜間の観測でコーカサスオオカブトと金色オウゴンオニクワガタが確認された。

乾季でも毎晩多数のコーカサスオオカブトが観測された。

コーカサスオオカブトの販売価格は約1,500円/匹である。

インドネシアの平均月収は約30,000円であり、カブトの売上は月収の約1/20に相当する。

密猟は主に日本への輸出が目的である。

バイヤー記録が残っている。

無許可捕獲・輸出は禁止されているが、密猟は継続している。

エコツーリズム提案と保全課題

調査結果を踏まえて、以下のエコツーリズム提案が示されている。

「捕って売る」から「虫を見に行く」への転換を提案する。

訪問者と共に昆虫探しガイドを実施する計画がある。

期待効果として、村人がガイド業に従事する。

生活支援と経済向上が期待できる。

虫の保護と地域経済の結びつきを促進する。

現在、ビジターセンターや宿泊施設などのインフラが不足している。

NGOや現地協力によるインフラ整備が必要とされている。