ドイツ銀行の見解
日米による円買い協調介入は逆効果であると指摘されている。介入が行われなければ円高が進行した可能性がある。
日本経済に対する債務問題は不存在とされている。対外純資産の大部分が政府所有であることが根拠とされる。
日本銀行が他国と同様に速いペースで利上げを実施すれば、円は低金利通貨でなくなり円高に転換すると予測されている。円高の実現は政府の支持意思に左右されると指摘されている。
日本の対外純資産の規模と国際順位
2025年末時点で日本は約675.5兆円の対外純資産を保有し、世界最大である。
2024年末の対外純資産残高は533.5兆円で、前年同期比12.9%増、6年連続で過去最高を記録した。
2025年末の対外資産は561.8兆円で、前年末比4.4%増、7年連続増加している。
同時点の対外負債は1243.9兆円で、前年末比10.5%増である。
対外純資産は政府保有分が大半を占め、外貨建て資産の円換算増大が円の信用を支える要因とされている。
他国の対外純資産比較
2025年末のドイツの対外純資産は約569.7兆円で、日本に次ぐ世界第1位である。主な要因は自動車・工業機械・化学等の高付加価値輸出による経常黒字の拡大である。
同年末の中国の対外純資産は636.3兆円で、日本を上回り世界第2位となる。前年から100兆円以上増加した。
香港の対外純資産は約320.3兆円で、世界第4位に位置している。
為替介入と円相場の実態
市場・外為特会は2026年8月下旬に円/ドルが1ドル=170円を超える水準に達したと報告している。
外為特会は2026年2月3日の運用状況を「ほくほく(温暖)状態」と評価している。
日本銀行の金利政策シナリオ
令和7年度末の総負債は約590兆円である。その内訳は当座預金が460兆円、発行銀行券が120兆円である。
金利を他国同様に速いペースで引き上げれば、円は低金利通貨でなくなり円高へ転換すると予測されている。
日本の財政・経常・貿易状況
2024年末の対外負債は約1126兆円で、純資産は前年同期比12.9%増である。
2024年の経常黒字は縮小し、デジタル分野の赤字拡大が要因とされている。
同年の貿易黒字は29.4兆円(約1800億ユーロ)で、ドイツの経常黒字(2487億ユーロ)に比べ規模が小さい。
食料・エネルギーの輸入依存度が高まり、価格上昇に伴い貿易赤字が増加傾向にある。
ドイツ銀行の財務状況(業績)
2026年4〜6月期決算における負債総額は約1.4兆ユーロ(≈1.62兆米ドル、≈230兆円)である。
総資産は約1.77兆米ドル規模である。
純利益は前年同期比10%増の16.44億ユーロとなっている。
背景
日本は産業高度化の遅れと貿易構造の単一性が対外純資産国としての地位喪失要因と指摘されている。
ドイツは強力な輸出実績と高付加価値製造業が対外純資産増大の主因とされている。
対外純資産の役割
- 円の信用を支える要因とされている。
- 外貨建て債務返済リスクの低減に寄与している。
- 政府債務が高くても財政安定と国債格付けの下げ止まりに貢献している。
リスクシナリオ
日本が貿易赤字・経常収支赤字を拡大させると、対外純資産が減少し通貨・財政リスクが上昇する可能性があると指摘されている。
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