2026/08/22

みかん白い筋(アルベド)の栄養全貌と活かし方ガイド


栄養成分と健康効果

みかんの白い繊維状部分(アルベド)と白い筋(維管束)には、果肉の約100倍に相当する栄養が蓄えられている。

  • ビタミンC:抗酸化作用により免疫力を高め、風邪予防とコラーゲン生成による美肌効果が報告されている。
  • ビタミンP(ヘスペリジン):血流改善、血圧低下、動脈硬化予防に寄与する。高血圧・動脈硬化・中性脂肪分解・発ガン抑制作用が期待される。
  • ペクチン(水溶性食物繊維):腸内でゼリー化し便を柔らかくする。善玉菌のエサとなり腸内フローラを改善し、免疫力向上に寄与する。コレステロールを吸着・排出し、脂質異常症改善効果がある。
  • βカロテン:体内でビタミンAに変換され、皮膚・粘膜の健康維持に貢献する。
  • クエン酸・カリウム:酸性度調整と電解質補給に関与する。
  • 熱感受性:ビタミンCとヘスペリジンは熱に弱く、沸騰や長時間加熱で失われやすい。

構造と名称

みかんの果実は外皮(フラベド)→白い海綿状・繊維状部分(アルベド)→房(セグメント)で構成される。

  • アルベドはラテン語で「白さ」を意味し、果汁の酸味を和らげ味をまろやかにする。
  • 白い筋はアルベドと同義で「維管束」と呼ばれ、根・葉から吸収した水分・栄養を果肉へ運搬する通路である。
  • 薄皮は「瓤嚢(じょうのう膜)」と呼ばれ、果肉そのものは「砂じょう」と称される。

調理・利用法

アルベドや維管束はそのまま摂取でき、食物繊維量が増加する。

  • 生食:薄皮と白い筋を一緒に食べる。
  • サラダ・ドレッシング:白い筋を細かく刻んで加えると苦味が和らぎ食感が向上する。
  • ジャム・シロップ:白い筋を砂糖と煮詰めると栄養が溶け出した製品が得られる。
  • みかん茶:乾燥させた白い筋を茶葉と煮出すと温め効果とリラックス効果が期待できる。
  • ヨーグルト:完熟みかんの白い筋を混ぜると腸活効果が増す。

白い筋の除去方法は以下の通りである。

  • 沸騰したお湯に1分浸す。
  • 約90℃の湯に3分浸し、氷水に取る。
  • ヘタ側から皮をむく。
  • 流水下で皮むきを行う。
  • 500 ccの湯に小さじ2の重曹を加えた温湯で薄皮を溶かす。
  • 約2週間乾燥させると漢方薬「陳皮」の原料になる。

産地と販売

静岡県浜松市浜名区三ヶ日町は温州みかんの主要産地である。

  • 三ヶ日みかんは日本三大みかんの一つに指定されている。
  • 産地直送で販売される。
  • 完熟みかんは皮が薄く、白い筋が比較的柔らかく摂取しやすい。

誤解と注意点

  • 「白い筋を食べるとがんになる」という噂は科学的根拠がなく、迷信である。
  • 熱感受性に注意し、長時間の加熱は避ける。
  • 果肉はビタミンCが豊富で、1日約2個で必要量を満たすが、過剰摂取は糖分取りすぎにつながる。

研究・根拠

NS Labo(栄養サポート研究所)は全国の栄養士・管理栄養士と連携し、健康・ダイエット・美容事業を展開し、2020年にウェルネスライフコーチ協会を設立した。

行政管理栄養士の浅野いずみは保育園・老人ホーム等で栄養管理指導を行い、フリーランスとして特定保健指導・ダイエットプランナーを活動している。

  • アルベドに含まれる栄養素は血圧、動脈硬化、中性脂肪、腸内環境、免疫力、酸化防止に良い影響を与える可能性が示唆されている。
  • ヘスペリジンとビタミンCの同時摂取でビタミンCの吸収率が向上する相乗効果が報告されている。