コブハサミムシの形態と基本生態
成虫の体長は約1.5 cm(10〜15 mm)で、黒褐色の光沢がある。
背中に滑らかな節と中央のコブ状の盛り上がりがあり、一対の黄色い紋がある。
大型の鋏状構造(ハサミ)を持ち、オスは強く湾曲し、メスは比較的まっすぐである。
大きな羽で飛び立ち、夜行性で夜間に活動し、昼間は暗所で静止する。
日本各地の山間部河原、森林、草原、庭園の落ち葉・石・腐木の下に生息する。
雑食性で小型昆虫、卵、腐植物、果実を食べる。
主な天敵はカエル、トカゲ、鳥類、クモ、大型昆虫である。
冬季は土中や落ち葉下で冬眠する。
防御と捕食の行動様式
ハサミを大きく開いて威嚇し、隙間へ俊敏に逃げ込む。
捕食時はハサミで獲物(ダンゴムシ、芋虫)の動きを止めて食べる。
雌(母親)の保護行動と自己犠牲
卵産後もその場に留まり、風向きを考慮して卵を移動させ天敵から保護する。
ハサミを振り上げて卵を守る行動が観察されている。
自らの体をエサとして幼虫に提供し、母親が幼虫に捕食される報道がある。
幼虫の形態
幼虫は成虫に似た形態で、数回脱皮して成長する。
驚きの行動例
大型ハサミで石をひっくり返すと驚いて逃げる。
人間に対してもハサミで威嚇することがある。
ハサミムシ全般の位置付け
ハサミムシは原始的な昆虫とされ、ハサミはゴキブリの尾毛が発達したものとされる。
アブラムシ等を捕食し、農作物の保護に寄与する益虫と評価されている。
牧田習の学歴・研究経歴
1996年10月14日生まれ、兵庫県宝塚市出身、血液型O型。
3歳で祖父のミヤマクワガタに触れ、昆虫への関心が芽生える。
清風中学・高等学校卒業後、2015年に北海道大学理系生物重点選抜で入学し、2020年3月に理学部数学科を卒業。
東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程を2022年3月に修了し、同年博士課程に入学。
2025年3月24日にInstagramで博士課程修了を報告し、同年に農学博士号を取得した。
現在は東京大学総合研究博物館に所属し、オスカープロモーションに所属するタレントとして活動している。
メディア出演と出版物
- NHK Eテレ「高校講座 歴史総合」レギュラーパーソナリティ(2022年4月〜)
- NHK総合『ダーウィンが来た!』出演(2021年1月31日)
- Eテレ『マチスコープ』出演(2021年10月1日)
- Eテレ『スマホで昆虫ズカーン!』レギュラー出演(2023年8月26日〜)
- フジテレビ『アウト×デラックス』出演(2019年6月20日)
- バラエティ『猫のひたいほどワイド』出演
- Webザテレビジョン連載「三度の飯より昆虫が好き!」(2021年10月〜2022年2月)
- 『昆虫ハンター・牧田習のオドロキ!!昆虫雑学99』(2023年4月28日、KADOKAWA)
- 『昆虫ハンター・牧田習と親子で見つけるにほんの昆虫たち』(2024年、日東書院)
- 『昆虫ハンター牧田習の春夏秋冬むしとりカレンダー2025』(2024年、パルコ)
- 『春夏秋冬いつでも楽しめる昆虫探し』(2025年、パルコ、イラスト西片拓史)
- 『昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本』監修(2025年、小学館)
インドネシア・マラサリ村での調査と密猟実態
約10年前から東南アジアで昆虫調査を継続し、開発・密猟が原因で昆虫減少を指摘している。
2024年8月1日から5日にかけて、グヌン・ハリムン・サラク国立公園内のマラサリ村で調査を実施した。
昼間の観測でメダマチョウ、アゲハチョウ仲間、数種のトンボが記録された。
夜間の観測でコーカサスオオカブトと金色オウゴンオニクワガタが確認された。
乾季にも毎晩多数のコーカサスオオカブトが観測された。
コーカサスオオカブトは1匹約1,500円で売買され、インドネシアの平均月収約3万円に対し売上は約1/20に相当する。
密猟は日本への輸出が主流であり、バイヤーの記録が残っている。
無許可捕獲・輸出は法規制で禁止されているが、密猟は継続している。
エコツーリズム提案と課題
「捕って売る」から「虫を見に行く」への転換を提案し、訪問者と共に昆虫探しガイドを実施する。
村人がガイド業に従事することで生活支援が期待され、虫の保護と経済向上が結びつく。
現在はビジターセンターや宿泊施設などインフラが不足しており、NGOや現地協力による整備が必要とされている。
#コブハサミムシ #牧田習 #マラサリ村 #コーカサスオオカブト #エコツーリズム