2026/08/22

米国が日本主権正式承認、ロシアは激怒 北方四島危機


米国の北方領土に対する立場

2022年2月7日、米国大使ラーム・エマニュエルは日本の北方領土に対する主権を公式に承認した。

2026年8月13日、米国務省報道担当者は同様に日本の主権を再確認した。

米国はインド太平洋の平和・安定を損なう行動に強く反対し、日米同盟を「かつてないほど強固」と評価した。

ロシアの反応

ロシア外務省は米国大使の発言を「日本の拡張主義に同調しないよう警告」し、報復主義と歴史修正主義を助長すると批判した。

同省はクリル諸島南部が第二次世界大戦の戦果であり、国連憲章に基づく正当な領有権であると主張した。

プーチン大統領の訪問

2026年8月13日、プーチン大統領は極東・イトゥルップ(択捉)島を訪問した。

この訪問はロシア指導者として初の北方領土訪問であり、前回は2010年のメドベージェフ大統領によるものだった。

訪問は米露間の対立を顕在化させ、日露関係の緊張を一層高めた。

日本政府の主張と政策

日本は択捉・国後・色丹・歯舞の四島を日本固有の領土とし、返還を求め続けている。

1951年のサンフランシスコ平和条約で千島列島全体の権利は放棄したが、四島は除外と主張した。

文部科学省は教科書に「日本固有の領土」と記載することを義務化し、ロシアの実効支配を「不法占拠」と表記した。

ウクライナ・他国の支援

  • 2022年10月7日、ウクライナ議会は北方四島に対する日本側の主張を支持する決議を採択した。
  • 2021年、中国はロシア側の領有権主張を公に支持せず、慎重な姿勢を示した。

歴史的背景と条約

  • 1855年の日露和親条約(下田条約)で択捉島と得撫島間を国境線とし、四島を日本領と規定した。
  • 1875年の樺太千島交換条約で千島列島全体を日本領、樺太をロシア領とした。
  • 1945年8月28日~9月5日にソ連が北方四島を占領し、実効支配を確立した。
  • 1946年に四島をロシア領に編入し、約1万7千人の日本人を追放した。
  • 1951年のサンフランシスコ平和条約で日本は千島列島全体の権利を放棄したが、四島は除外と主張した。
  • ソ連は本条約に署名せず、日露間の終戦協定は未締結である。
  • 1956年の日ソ共同宣言、1993年の東京宣言、2001年のイルクーツク声明において、ソ連は色丹・歯舞群島の返還を約束したが実現しなかった。

領土・地理・人口の概要

北方四島は本州北海道根室半島から最短約3.7km、最長約144.4kmに位置し、総面積は約5,000km²である。

択捉島の面積は約3,167km²で、残りの三島が残りを分割している。

1945年には日本人約17,300人が居住し、2026年時点でロシア人約18,000人が居住している。

ロシア側はサハリン州クリル管区に属し、択捉郡・国後郡・南クリル郡・歯舞郡が設定されている。

日本側は根室振興局管轄で、色丹郡・国後郡・択捉郡・紗那郡・蘂取郡が設置されている。

ロシアの防衛装備とインフラ

  • 2016年11月、択捉島に対艦ミサイルP‑800(バスチオン)を、国後島にKh‑35を配備した。
  • 2020年12月、択捉島・国後島にS‑300V4地対空ミサイルシステムを配備した。
  • 2022年3月、新型対艦ミサイルを北方四島に配備し、軍事演習を実施した。
  • 2014年、択捉島に民間空港(ヤースヌイ空港)を開設した。
  • 2019年、高速インターネット網を敷設し、ファーウェイが光ファイバーを提供した。

ロシア海軍の演習

装備配置を受けて、2020年12月にロシア海軍は北方領土周辺でミサイル発射を含む大規模演習を実施した。

2026年8月4日から8日まで、日本海・オホーツク海で艦艇約60隻、航空機約30機、兵員13,000人以上が参加した演習が行われた。

国際的な立場と決議

  • 2022年2月7日、米国大使館が日本を支持した。
  • 2005年7月7日、欧州議会が北方領土の日本返還を求める決議を採択した。
  • 2021年、中国はロシア側を支持すると報じられたが、領有権は明言しなかった。

米露対立の現状

米国務省は日本の北方領土に対する主権を一貫して支持し、インド太平洋地域の平和と安定を損なう行動に強く反対した。

ロシア外務省は米国大使の発言に対し、領土問題は二国間の問題であると主張し、同調しないよう警告した。

交渉停滞と将来リスク

2022年のウクライナ侵攻後、日本による対ロ制裁が日露平和条約交渉を中断させた。

ロシアは2020年の憲法改正で領土割譲を最高10年懲役の犯罪とした。

この改正により、返還論は国内で沈黙化した。

中国軍が北方領土でロシア軍訓練に参加するシナリオが取り沙汰され、地域の安全保障が不透明化した。

米露間の対立がエスカレートすれば、北方領土周辺の海上交通路(国後水道)や漁業資源への影響が懸念される。

法制度と主張の根拠

ロシア外務省はクリル諸島南部が第二次世界大戦の戦果であり、国連憲章に基づく正当な領有権であると主張した。

2020年12月のロシア刑法改正により、領土割譲呼び掛けは最高10年懲役の犯罪とされた。

日本の文部科学省は教科書に「日本固有の領土」と記載することを義務化した。

特別措置法第11条は北方領土に本籍を置くことを可能にしている。