International Investment Position(IIP)の公表
韓国銀行は2026年8月20日に第2四半期のInternational Investment Position(IIP)を公表した。
対外資産・負債・純資産の変動
対外資産は前期比で2,017億ドル増加し、2兆8,826億ドルから3兆846億ドルとなった。
対外負債は前期比で8,912億ドル増加し、2兆1,290億ドルから3兆202億ドルに達した。
対外純資産は前期比で6,895億ドル減少し、7,536億ドルから640億ドルへ91.5%減少した。
純対外金融資産の減少状況
純対外金融資産は640億ドルにまで減少し、1994年統計開始以来最大の減少幅を記録した。
この減少は3四半期連続で続き、2014年第3四半期末以降で最も低い水準に達した。
KOSPI指数の変動
第2四半期にKOSPI指数は5,052.5から8,476.5へ上昇し、四半期ベースで+67.8%(一部資料では101%)の上昇を示した。
2026年8月18日には外国人投資家の買い意欲低下により指数が1.55%下落した。
同日以降、8月19日には指数が5.8%下落し、Samsung Electronicsは-7.8%、SK Hynixは-9.75%の下落を記録した。
外国人投資家の保有額と評価益
韓国株式の保有額は1兆325億ドルから1兆8,806億ドルへ増加し、増加額は8,481億ドルである。
取引要因として639億ドルの売却があった。
非取引要因として9,120億ドルの評価益が計上され、評価益により保有額は約8,500億ドル増加した。
外国人の国内証券投資は8,593億ドル増加し、対外金融負債増加を主導した。
短期外債の規模と比率
短期外債は前期比で150億ドル増加し、合計は1,985億ドルとなった。
短期外債比率は46.5%で、2011年第2四半期末以来の最高水準である。
対外債務に占める短期外債の割合は24.4%で、前期比+0.7ポイントとなった。
因果関係の事実
KOSPI指数の急騰に伴い外国人投資家の保有株式評価額が上昇した。
評価額上昇は対外負債の増加に反映された。
対外負債の増加は対外純資産の大幅減少(91.5%)につながった。
影響とリスクに関するコメント
- シン・サンホ氏は、純対外金融資産の減少は対外支払い能力の低下や債務返済圧力の高まりを示すものではないと説明した。
- 韓国銀行資本移動分析チーム長は、居住者の海外資産規模は減少せず、海外資産の所得は増加し続けていると述べた。
- 韓国銀行国外投資統計チーム長は、外国人売却後の資金が国内ウォン預金として残っているため、流動性問題は限定的と評価した。
- ムン・サンユン氏は、居住者の海外資産増加が対外ショック時の為替需給緩衝余力になると指摘した。
- 財政経済部は、純対外債権と外国為替保有額が増加し、対外支給余力は良好な水準を維持していると報告した。
歴史的・統計的背景
- 純対外金融資産の減少幅は1994年開始以来最大である。
- 対外金融資産は+2,017億ドルで歴代最大増加を記録した。
- 対外金融負債は+8,912億ドルで歴代最大増加となった。
- 2024年第4四半期に初めて1兆ドルを超えたが、2025年第4四半期から3期連続で減少した。
- 2014年第3四半期末以降で最低水準(約128億ドル)を下回った。
補足情報
- 韓国の対外純資産は規模が小さいため、株価変動だけで数値が大きく揺れる特性がある。
- Samsung ElectronicsとSK Hynixの外国人保有比率は約60%前後である。
- 韓国ETF市場は21本が上場廃止危機にあり、規模は450兆ウォンに達している。