ゴルフ場に見られるモグラの穴と土の盛り上がり
ゴルフコースではモグラが作った穴や土の盛り上がり(モグラ塚)が頻繁に確認される。盛り土はボールが乗るとミスショットになる可能性がある。
モグラの生態と分布
- 体長は12〜16 cm、体重は48〜127 g。
- 主食はミミズと昆虫で、地中で捕食する。
- 1日の約16 時間を食料確保に費やし、8 時間ごとに活動と就寝を繰り返す。
- 半日以上食料が得られないと餓死のリスクがある。
- 掘り進んだ跡が「こんもりした土の山」として残り、モグラ塚と呼ばれる。
- 嗅覚と聴覚が非常に敏感で、臭いと振動を利用した対策グッズが存在する。
アズマモグラ・コウベモグラの分布
- アズマモグラは本州の静岡・長野・石川以北から下北半島にかけて分布する。
- コウベモグラは関西地方に分布する。
ブラキストン線と北海道にモグラがいない理由
津軽海峡を境にしたブラキストン線により、モグラは北海道に分布しない。同線はイノシシ、ツキノワグマ、ニホンザル、ニホンカモシカが北海道に不在であることも示す。
ゴルフ規則第16.1条における救済手順
異常なコース状態(モグラの穴、モグラ塚、他動物が掘った穴)に対しては、無罰で救済が認められる。救済は影響を受けない地点から1クラブレングス以内のジェネラルエリアで、膝高さからドロップする。
救済がスコアと賞金に与える影響
救済の有無は1打差を生むことがあり、結果として賞金額が変動する。したがって、正確な救済手順の実施が選手のスコアと賞金に直結する。
ツアーでの判定事例(北海道トーナメント)
北海道のトーナメントでモグラの穴が確認され、競技委員が「モグラの穴」と判定した。選手は無罰救済としてドロップし、プレーを続行した。1970年代のプロトーナメントでも同様の判定が行われ、救済が適用された。カメラマンが「北海道にはモグラはいない」と指摘したが、判定は覆らなかった。
この判定後、コース側は通常通りメンテナンスを継続している。
コースメンテナンスと対策
モグラが作った穴や土の山は日常的に埋め戻される。嗅覚・振動に反応する音波装置や匂い除去剤を設置するゴルフ場もある。プレーヤーが「こんもりした土」を見つけた場合、現場離脱時につぶすことでメンテナンスに貢献できる。
他の動物が作る異常コース状態の事例
- アルフレッド・ダンヒル選手権:ワニ、カバ。
- 旧・ネッドバンク・ゴルフチャレンジ:サル、ヒヒ。
- 旧・マヤコバ選手権:イグアナ。
- オーストラリアPGA選手権:カンガルー。
- 国内男子ツアー:小鹿がバンカー近くに出現。