2026/08/22

月曜朝の血圧上昇と時差ボケが招く心血管危機


心血管疾患の月曜朝発症傾向

統計により、心血管疾患の発症件数が月曜日の朝に増加することが確認されている。

血圧・心拍数の時間的変化とダブルプロダクト

就寝時に血圧は低下し、起床後約2時間で上昇する。

過度な早朝血圧上昇は心血管疾患のリスク因子であり、特に月曜日の朝に顕著である。

木村玄次郎氏ら(旭労災病院、2017年)の調査では、月曜午前中に血圧と心拍数の掛け合わせた「ダブルプロダクト」が他曜日・時間帯に比べて高いことが明らかになった。

仮面高血圧と職場高血圧

診察室外で血圧が高い状態は「仮面高血圧」と呼ばれ、一般的な高血圧よりリスクが高いと報告されている。

職場のストレスで血圧が上昇する状態は、仮面高血圧の一種として「職場高血圧」と呼ばれる。

社会的時差ボケの影響

休日と平日の就寝・起床リズムのずれは「社会的時差ボケ」と定義される。

早稲田大学(中村宣博博士・谷澤薫平准教授)の研究では、2時間未満の時差ボケでも早朝血圧が過度に上昇し、動脈硬化度が上がることが示された。

実験は、社会的時差ボケを2時間以上誘発する試行と平日リズムの試行をランダムに実施した。

その後、金曜と月曜の早朝血圧および自律神経指標を測定し、月曜朝の血圧上昇が顕著であることが確認された。

エビデンスの概要

  • 血圧が高いと、正常者に比べ心血管事故の発生率が上昇することが多数の研究で認められている。
  • 心拍数が高いと、同様に発生率が上昇することが報告されている。
  • 血圧と心拍数の両方が高い人は、さらに高い発生率が示されている。

健康指針と提言

月曜午前中の血圧・心拍数上昇を抑えることで、心血管事故を防げる可能性があると考えられている。

週のはじめにゆっくりと仕事を開始し、早朝血圧上昇を抑える生活リズムの調整が推奨されている。