2026/08/26

2027年度国債費激増 利払い45兆円と予算30%


2027年度の国債費と予算構成

財務省は2027年度概算要求で国債費を36兆6386億円と計上した。これは前年度(2026年度)比で5兆3628億円増加し、増加率は約17.1%である。

国債費総額は38兆6948億円で、全体予算の約30%を占める。

予備費として自然災害等の不測事態に備え5000億円、合計で1兆円が計上されている。

国債償還費は20兆25億円で、前年比1兆7939億円増(9.9%増)である。

国債利払い費は16兆5888億円で、前年比3兆5516億円増(27.2%増)し、当初予算を約3兆円上回る過去最大額である。

税収見通しと主要支出項目

2027年度の税収見込みは90.5兆円で、前年比6.8兆円増である。

  • 消費税率を8%から1%に引き下げることで、年間約5兆円、2年間で約10兆円の税収減が見込まれる。
  • 防衛費は約9兆円規模で、毎年約1兆円増加している。
  • 成長投資枠については、各省庁から合計130兆円超の要求が見込まれている。

金利動向と利払い費の増加

今月の長期金利は2.945%である。

財務省は2026年度の想定金利3.0%から2027年度は3.8%へ引き上げ、0.8ポイントの上昇を設定した。

  • 金利が0.1ポイント上がると、年間約1兆円の利払い負担が増加すると試算されている。
  • 想定金利の引き上げにより、利払い費は27.2%増の16兆5888億円となった。
  • 財務省の試算では、2035年度の利払い費は約45.2兆円で、2026年度比で約32兆円増(3.5倍)になる。

国債残高と償還・借換規模

普通国債残高は約1130兆円で、GDP比は約190%である。

国と地方を合わせた長期債務残高はGDP比約220%である。

60年償還ルールに基づき、毎年約18兆円が債務償還費として特別会計へ繰り入れられる。

借換債の規模は毎年約170兆円で、国債発行総額の約60%を占める。

金融政策と市場金利変動リスク

日本銀行は2024年10月に利上げを決定し、長期金利は一時2.1%に上昇した。

この金融政策の転換に伴い、利払い費の増加が見られる。

年末までに市場金利がさらに上昇すれば、国債費は追加で膨張する可能性がある。

財政圧迫と将来シナリオ

国債利払い費の増大は、成長投資・減税政策の財源確保に影響を与えている。

想定金利上昇が継続すれば、年間数兆円の負担増が予測される。

2035年度までに利払い費が45兆円規模に達するシナリオが示唆されている。