2026/08/26

新聞軽減税率据え置き、食料品は2027年に1%へ


新聞の消費税軽減税率据え置き

小野寺五典税制調査会会長は2024年8月25日、新聞の消費税8%軽減税率を据え置く方針を表明した。理由は新聞が「生活に必要な情報」であるとするためである。対象は定期購読の新聞であり、週2回以上発行されるものは飲食料品と同様に軽減税率の扱いとなる。2025年度の調査では、定期購読新聞を利用している世帯は全体の50.1%で、約2世帯に1世帯が該当する。

食料品税率に関する議論と政府方針

来年4月から2年間、食料品の消費税率を実質ゼロにする議論が開始された。別途、政府は2027年4月から2年間、食料品の軽減税率を8%から1%に引き下げる方針を示している。減税に伴い中小零細農家への給付金支給が検討されているが、仕入れ時の標準税率10%は据え置かれ、手取り減少懸念が示されている。

減税分の財源活用と給付制度

政府は減税分の1%相当財源で2027年度から現金給付を実施し、2029年度からは所得連動給付を本格導入することを閣議決定した。必要な年間財源は約5兆円と見込まれている。

自民党の税制改正手続き

自民党は日本維新の会と協議の上、2024年9月中旬までに税制改正大綱を取りまとめる方針を示した。食料品税率1%の方針は2022年衆院選公約に基づき小野寺に一任され、2026年8月3日および8月25日の税制調査会合同会議で正式に決定された。党内手続きは同日中に完了し、閣議決定へ向けた体制が整えられた。

税制調査会の審議経過と総額表示義務の免除特例

2026年8月3日の合同会議で約2時間半の審議の後、小野寺に一任する決定が多数賛成で行われた。2026年8月25日の非公式幹部会合では、減税対象商品・サービスの総額表示義務免除特例が議論開始された。総額表示義務は2021年4月に法律で義務化されている。

高市早苗首相は2026年7月30日に食料品減税方針を指示し、翌日の税制調査会合では減税より給付が望ましいとの反対意見が出現した。

市場・財政への影響

年間売上1,000万円以下の事業者は免税事業者となり、納税義務が免除される。食料品減税に伴う中小零細農家の売上減少が懸念され、給付金支給が検討されている。減税・給付に必要な財源は約5兆円である。

現在の税率と軽減税率の適用範囲

  • 新聞(定期購読):消費税8%の軽減税率が適用され、週2回以上発行のものは食品・飲料と同様に扱われる。
  • 飲食料品(外食・酒類除く):現行軽減税率は8%で、2027年4月から1%へ2年間引き下げられる。
  • 総額表示義務:2021年4月に法律で義務化され、減税対象商品・サービスの価格表示免除特例が検討中である。

法制度と統計データ

消費税の構成は標準税率10%、軽減税率として食品が1%、新聞が8%である。総額表示義務は2021年4月に法律で義務化された。2025年度の調査では、定期購読新聞世帯割合が50.1%で、約2世帯に1世帯が該当することが示されている。