2026/08/26

北海道生活道路の時速30化—事故減と罰則強化


法定速度引き下げの目的

全国的な速度見直しの一環として、歩行者・自転車との致死率低減を主目的に安全確保と交通事故削減が図られる。北海道では、住宅街や通学路など事故多発区間の被害軽減を狙い、川上拓調査官は「速すぎるので、なるべく下げたい」とコメントしている。

対象となる生活道路

生活道路は、中央線・車両通行帯・中央分離帯がなく、幅が狭く地域住民が日常利用する道路と定義される。具体例として住宅街の細い道、商店街、通学路、ショートカット用抜け道がある。北海道全体の一般道路の約5割弱が生活道路に該当する。

法的根拠と関係機関

道路交通法施行令第11条に基づき、道路区分に応じた最高速度(60km/hまたは30km/h)が定められる。改正道路交通法施行令は令和8年(2026年)9月1日に施行される。

警察庁は「生活道路における法定速度について」のPDFリーフレット(2.0 MB)を提供している。北海道警察は施行告知と周知活動を実施し、函館中央警察署交通第一課(電話番号 0138-54-0110)や各都道府県警察本部・警察署が不明点の問い合わせ窓口となる。

法定速度の変更内容

令和8年(2026年)9月1日から、生活道路の法定速度は60km/hから30km/hに引き下げられる。

判定手順は次のとおりである。まず速度標識の有無を確認する。標識が無い場合は、中央線・車両通行帯・分離帯の有無を確認し、いずれも設置されていなければ30km/hが適用される。道幅5.5m未満という基準は法令上の判定基準ではなく、構造条件が主となる。

例外と標識の取り扱い

速度標識が設定されている道路では、標識に示された速度が最高速度となり、法定速度は適用されない。たとえば、法定速度が60km/hでも標識が30km/hであれば30km/hが適用され、逆に法定速度が30km/hでも標識が40km/hであれば40km/hが適用される。

原動機付自転車の法定速度は従来通り30km/hで変更はない。

違反時の罰則

生活道路での速度超過に対する罰金と基礎点は以下のとおりである。

  • 15km/h未満超過:罰金9,000円、基礎点1点
  • 15〜20km/h超過:罰金12,000円、基礎点1点
  • 20〜25km/h超過:罰金15,000円、基礎点2点
  • 25〜30km/h超過:罰金18,000円、基礎点3点
  • 30〜50km/h超過:罰金なし、基礎点6点

取締りの強化

生活道路で時速60km/hで走行した場合は違反となり、一発で免許停止の可能性がある。2026年9月1日以降、全国で取締りが大幅に強化される予定である。

運転者への留意点

道路・交通状況、天候、視界を考慮し、速度範囲内でも安全な速度で走行すべきである。

すべてのカーナビや地図アプリが新法定速度に対応しているかは確認されていない。