2026/08/26

世界犬の日の歴史と今:感謝と譲渡促進への取り組み


世界犬の日の起源と背景

世界犬の日は8月26日に設定された国際的な記念日である。

2004年に米国の動物福祉活動家コリーン・ペイジが提唱し、米国内の記念日として始まった。

英語圏では「National Dog Day」または「International Dog Day」と呼称され、日本では主に「世界犬の日」と呼ばれる。

設定日の由来は、コリーン・ペイジが10歳のときに保護施設でシェルティ(Sheltie)を迎えた日が8月26日である。

コリーン・ペイジの活動

コリーン・ペイジはアメリカのペット専門家・動物福祉活動家である。

2004年にWorld Dog Day(National Dog Day)を制定すると同時に、National Puppy Day、National Cat Day、National Pet Day、National Wildlife Dayも創案した。

動物行動学の専門知識を活かし、ペット・ライフスタイル情報を発信している。

ニューヨーク州での公式認定

2013年6月20日、ニューヨーク州上院議員テリー・ギプソンの主導により、世界犬の日が州公式記念日として認定された。

決議文には、2001年同時多発テロで活躍した救助犬への感謝が明記されている。

目的と主な活動

世界犬の日の主な目的は、家庭犬・働く犬・保護犬すべてへの感謝を示すこと、保護犬の譲渡促進、災害救助犬・盲導犬・警察犬・探知犬など働く犬への感謝喚起である。

  • SNSでハッシュタグ #世界犬の日 を使用した投稿促進
  • 動物保護団体・動物愛護センターが啓発・譲渡会告知
  • 企業がブランド認知向上の機会としてキャンペーンを実施

アメリカのイベント例

  • 保護犬譲渡手数料免除・割引、一日限定里親相談会・譲渡会
  • 犬同伴可能な地域イベント、ペット商品サンプル配布・割引販売
  • ペット保険・トレーニングキャンペーン、ボランティア募集・寄付マッチング
  • Clear the Shelters キャンペーン(夏季開催)で譲渡率向上に寄与

統計と動向

環境省(日本)の統計では、2014年度の犬の殺処分頭数は21,593頭であったが、2023年度は2,118頭に減少した。

2023年度の犬・猫合わせた殺処分数は9,017頭で、初めて1万頭を下回った。

ASPCA(米国)のデータによると、2025年時点で年間約2,800,000頭が保護施設・救助団体に入り、約2,000,000頭が譲渡、約320,000頭が安楽死された。

日本の保護犬譲渡状況では、2023年に保健所等で引き取られた犬は19,000頭、譲渡は9,900頭、殺処分は2,100頭である。

過去に年間10万頭以上の殺処分があったが、現在は大幅に減少している。

2026年8月には東京・関東圏で複数の保護犬譲渡会が開催予定である。

犬の特徴と役割

犬は人類最古の家畜化動物の一つであり、1万年以上前から人間と共生している。

嗅覚は人間の数千倍から1万倍以上であり、災害救助犬、検疫犬、警察犬、盲導犬などで活躍する。

歴史的な役割には狩猟支援、家畜保護、住居警戒がある。

現代では多くの家庭で「家族の一員」として位置付けられている。

働く犬の具体例は以下の通りである。

  • 災害救助犬:災害現場で人命捜索
  • 盲導犬:視覚障害者の歩行支援
  • 警察犬:捜索・捜査協力
  • 検疫犬:感染症拡大防止のための検査

日本の取り組みと関連記念日

世界犬の日は公式祝日ではないが、動物病院・ペット企業・保護団体がSNSで啓発投稿や譲渡会告知を実施している。

日本の他の犬関連記念日は以下の通りである。

  • 11月1日「犬の日」
  • 4月8日「忠犬ハチ公の日」
  • 5月13日「愛犬の日」
  • 5月22日「保護犬の日」
  • 6月「犬を職場に連れて行く日」

個人ができる具体的アクション

  • SNSで #世界犬の日 ハッシュタグを付け、愛犬の写真・動画を投稿
  • 譲渡会情報をシェア
  • マイクロチップや迷子札の重要性を周知
  • 夏の熱中症対策情報を発信
  • 災害時の同行避難準備を検討
  • 保護団体・支援先の紹介や寄付を行う

メディア・クリエイター事例

  • 短時間で犬に関する意外な事実や歴史を紹介する動画がシェアされている。
  • 絵本作家 おおでゆかこはWorld Dog Dayに合わせ犬イラストを投稿し、福祉・譲渡促進に貢献。
  • 和菓子職人 三宅正晃は犬モチーフ和菓子箱の写真を投稿し、同様の目的を支援。
  • 福音館書店公式アカウントは犬との絆を振り返り、保護犬支援への関心喚起を行っている。

企業の活用例

企業は世界犬の日をブランド認知向上の機会としてキャンペーンを実施し、商品サンプル配布や割引販売、保護犬譲渡支援とのコラボを行っている。