2026/08/24

出国税3倍増で変わる観光資金―クマ対策と桜守り


国際観光旅客税(出国税)の制度と概要

訪日外国人客の観光環境整備を目的として、2023年度に導入された国際観光旅客税は、日本から出国する際に国籍を問わず徴収される。

税率の変遷と継続スケジュール

従来は1回あたり1,000円であった税率が、2023年7月1日に1回あたり3,000円へ引き上げられた。2024年7月1日および2026年7月1日にも同一税率が継続される。

税収見込みと日本人負担の調整

2023年末において、当年度の税収は前年度比で810億円増の1,300億円と見込まれている。増税分のうち日本人負担相当分として164億円がパスポート取得手数料の大幅引き下げに充当された。手数料値下げ分を除く増収は約646億円で、実質的に外国人が負担する形となっている。

増税分の具体的使用用途

  • クマ対策事業:2024年度から出国税増税分を財源とし、当初予算で62億円計上。そのうち60億円を税収で賄う予定。
  • サクラ害虫防除事業:2024年度から新規で6億円計上し、全額を税収で賄う方針。
  • 本来の観光振興目的との関連性:増税分がクマ対策やサクラ害虫防除に充当されていることが報じられている。

関係者の見解と政策背景

環境省担当者は、クマ対策について「外国人がクマ被害にあう可能性があり、訪日客にも恩恵がある」と説明している。

同じく環境省担当者は、サクラ害虫防除について「サクラを見に来る訪日客が多いため」実施すると述べている。

政府・予算担当者は、増税した出国税を活用できると計算している。浮いた資金は別事業の財源穴埋めに回す方針である。

高市政権は入国許可等の外国人政策を厳格化しており、外国人が負担増の対象となっている。

インバウンド動向と税収の現状

訪日外国人客は2025年に4,000万人を突破すると予測されている。インバウンド旅行客の増加に伴い、税収は増加している。