2026/08/24

2028年廃止へ こども家庭庁の7.8兆円予算と未来


こども家庭庁の設立と廃止計画

こども家庭庁は2023年に設立された。

所在地は東京都千代田区霞が関3‑2‑5 霞が関ビルディング14・20・21・22階、電話番号は03‑6771‑8030、法人番号は7000012010039である。

令和十年(2028年)3月31日をもって廃止され、所掌事務は文部科学省、厚生労働省、内閣府、警察庁、内閣官房等へ移管される。

児童手当・児童扶養手当・保育等の給付・支援制度は継続し、関係省庁へ引き継がれる。

廃止法案の主要条文は以下のとおりである。

  • 第1条 行政組織の簡素化、責任体制の明確化、行政経費の効率化
  • 第2条 こども家庭庁設置法(令和四年法律第七十五号)を廃止
  • 第6条 給付・支援制度は廃止しない
  • 第7条 効果不明の補助金・交付金は原則廃止または縮減
  • 第8条 自殺防止・虐待防止等の施策は関係行政機関が実施
  • 第9条 職員は文部科学省・厚生労働省・内閣府・内閣官房等へ配置転換
  • 第10条 予算・財産・契約は移管先が承継
  • 第13条 廃止後3年以内に組織・経費・政策指標の変化を国会に報告

2027年度当初予算案の概算要求

こども家庭庁は2027年度当初予算案の概算要求として約7.8兆円を求めている。

この要求額は前年度(2026年度)要求額より約3,200億円多く、過去最大の規模である。

特別会計を含めた総額は約7.7兆円で、一般会計は約4.4兆円、子ども・子育て支援特別会計は約3.2兆円である。

要求額には子どもの自殺対策予算(560〜600億円)と、SNS利用環境整備費用が含まれる。

主要施策と費用内訳

子どもの自殺対策

2025年度に小中高生自殺者数が538人と過去最多となり、重点的に予算が配分された。

新たに交付金が創設され、地域の学校・医療機関・警察で構成する協議会が利用できる。

都道府県および政令指定市に自殺危機対応チームが設置され、事案対応費用が交付金で支給される。

SNS利用環境整備

安全なSNS利用環境を構築するための予算が組み込まれ、子どものオンラインリスクが低減される。

財政方針(高市早苗政権)

高市早苗政権は補正予算依存からの脱却を方針として、従来補正予算で計上していた費用を当初予算へ一括計上する。

同時に既存補助金の見直しを実施し、約130億円の削減を計画している。

これらの方針は、上記の主要施策を実施するための財源確保の一環である。

他分野との予算比較(大型投資例)

同規模の予算は他の大型投資と比較しても相当な規模である。

  • 防災インフラ全国更新:10年で5〜10兆円
  • 大学授業料全国半額化:10年で7〜8兆円
  • 保育士・介護士給与引き上げ(月3〜5万円):0.9〜1.5兆円
  • 地方鉄道維持:10年で6〜8兆円
  • 国立病院設備更新:1〜3兆円
  • 高速道路老朽化対策:10年で5兆円
  • F‑35戦闘機調達(50機以上):約1兆円
  • 教員不足解消:0.3〜0.7兆円
  • 離島・山間部高速インターネット整備:1兆円
  • 若年層住宅補助:1兆円

情報公開・資料提供

こども家庭庁は令和8年度・7年度・6年度の当初予算案・概算要求のポイント、主要施策集、参考資料等をPDFで公開している。代表的なサイズは1.9 MB、3.3 MB、9.1 MBである。

一般会計・子ども・子育て支援特別会計の歳出・歳入概算要求書・見積書もPDFで提供し、サイズは283 KB、131 KB、444 KB等である。

税制改正の概要・要望は令和8年度に1.2 MB、987 KBのPDFで公開されている。

各年度の政策ごとの予算・決算対応状況やEBPM資料もPDFで提供されている。