空母命名の決定と変更検討
2020年1月、米海軍はフォード級空母を「USS Doris Miller」と命名した。これは第1次トランプ政権下での決定であり、真珠湾攻撃の英雄である黒人兵ドリス・ミラーにちなんだ名称である。現在、同艦の名称をトランプ大統領に敬意を表す「USS Donald Trump」に変更する案が協議されている。
CNNによる報道
2024年8月20日、CNNは情報筋3人から空母名称変更の検討を報じた。2024年10月20日には、トランプ名付けの作業が進行中であると報じ、2026年8月20日にも同様の報道が実施された。
ドリス・ミラー氏の功績と栄誉
ドリス・ミラーは1939年に米海軍に入隊し、テキサス州出身である。真珠湾攻撃当日、三等給仕兵として洗濯物回収作業中に攻撃が始まった。
彼は負傷指揮官を救助し、訓練未受の対空砲を操作して日本軍機を撃ち続けた。弾薬が尽きるまで射撃した後、沈み始めた艦から自力で岸へ向かい、仲間救助に尽力した。
1942年に海軍十字章を授与され、同年に最高位の名誉勲章(紫心章)を受賞した。1943年、マキンの戦いで乗船艦が潜水艦魚雷攻撃を受け戦死した。2020年1月に遺族が空母銘板除幕式を実施した。
- 米海軍はミラー氏にメダル・オブ・オナーズ(最高位名誉勲章)授与を推薦している。授与には議会と大統領の承認が必要である。
- 映画『パール・ハーバー』(2001年)でキューバ・グッディング・ジュニアがミラー役を演じた。
この功績に基づき空母にミラー氏の名が付されたが、現在は名称変更が検討されている。
命名変更の内部協議と政治的要因
海軍内部では、空母名を「USS Donald Trump」に変更する案が検討されている。併せて、ミラー氏の名前を別艦に付け替える提案が浮上している。
名称変更が実施されれば、別の軍艦にミラー名を付与し、同時にメダル・オブ・オナーズの授与も行う計画がある。トランプ支持者は空港や文化施設の名称改名活動を継続しており、空母名称変更も同様の動きと見なされている。
フォード級空母の建造状況
対象のフォード級空母は現在建造中であり、遅延が生じている。米海軍への引き渡しは2034年以降と見込まれている。
米海軍の命名慣例
米海軍の空母命名は従来、戦闘功績や歴史的人物にちなんだ名称が主流である。現職大統領の名前を空母に付ける例は米海軍史上存在しない。
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