本田由紀教授によるXへの投稿内容と経緯
東京大学大学院教育学研究科教授の本田由紀氏は、教育社会学を専門としている。同氏は日本教育社会学会の理事(人文社会科学系学協会男女共同参画推進連絡会担当理事を兼務)であり、2025〜2026年度の日本教育学会会長を務めている。
本田教授は2026年9月1日、8月31日の東京新聞による三笠宮彬子さまの皇族費倍増報道を受け、別のユーザーが彬子さまを「さもしい」と呼び「麻生の血筋」に言及して批判した投稿を引用リポストする形で、「この人たちを目にするたびに、遺伝的要因のおそろしさを感じる。露出の増加が逆効果になるかもしれない」と投稿した。当該投稿は現在も公開されている。
外部からの反応と批判の内容
この投稿に対し、Xのコミュニティノートでは、人種差別撤廃条約および国連の人権勧告を根拠に、特定の家系や遺伝的要因を理由に排除や恐怖を煽る表現は、差別的取り扱いを助長するものとして禁止・懸念される旨が追記された。
また、皇室批判自体は言論の自由の範囲内であるとする見解がある一方で、蒲生諒太氏、東浩紀氏、および本田教授の教え子らなどの有識者は、特に以下の点を問題視し批判している。
- 血統差別、ルッキズム、優生思想に該当する「優生学的含意を帯びた差別的言説」であること。
- 個人の言動や外見の原因を根拠なく一族の遺伝に求めることは科学的妥当性に欠け、不適切であること。
- 世襲政治や皇室制度という社会的・制度的問題を、生物学的性質の問題に置き換えて論点をすり替えていること。
- 本田教授が普段行っている差別批判の内容と、今回の投稿内容が矛盾していること。
これらの指摘に基づき、投稿の撤回と公の弁明、および大学教授や学会会長という社会的権威としての説明責任を果たすことが要求されている。
所属組織による対応
2026年9月3日、本田教授が会長を務める日本教育学会は、当該投稿は学会の公式な見解ではないとした上で、倫理委員会において対応を検討中であると回答した。学会の倫理綱領では、第2条で基本的人権への配慮、第3条で専門的意見公表時の根拠提示、第8条で門地や家族状況等に関する差別的な取扱いの禁止が定められている。
同日、東京大学本部のコミュニケーション戦略課も投稿内容を把握していることを明らかにした。「構成員は、人権を尊重し、高い倫理観を持って行動しなければならない」という大学の定めに沿い、人権尊重およびコンプライアンスの周知に努めるとしている。
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