2026/09/04

リチウムイオン電池の発火リスク!原因と安全な利用・廃棄術


リチウムイオン電池搭載製品の事故現状

NITEの報告によると、2020年から2024年の5年間でリチウムイオン電池搭載製品の事故は1,860件発生し、その約85%にあたる1,587件が火災事故となりました。事故件数は春から夏にかけて増加し、8月にピークを迎える傾向にあります。

モバイルバッテリーにおいては、2020-2024年度に約300件の発火・発熱事故が発生しました。2024年6月末時点の発生件数は107件であり、前年同期比で35.4%増加しています。具体的な事例は以下の通りです。

  • JR山手線:リコール対象のcheero製製品の発火により、5名負傷、12名避難。
  • SKY732便:機内で煙が発生し、2名火傷、緊急着陸。
  • 熊本県:車内放置により車両が全焼。

東京消防庁の管内では、令和6年中に115件の火災が発生し過去最多となりました。2024年の住宅火災のうち充電池関連は106件であり、その約6割が「充電中」に発生しています。全国的な統計では、2024年の年間発生件数が982件、2025年1-6月の半年間で550件発生しています。

リチウムイオン電池の発火メカニズムと原因

発火に至るプロセスは、まずセパレーターの破損により正極と負極が接触し、大電流が流れて急激な発熱が起こる「内部短絡(ショート)」から始まります。この熱が化学反応を促進し、連鎖的に温度が最大1000度以上に上昇する「熱暴走」が発生し、可燃性ガスが放出されて引火します。

発火の直接的な原因として、以下の要因が挙げられます。

  • 環境要因:60℃以上の夏の車内や直射日光などの高温環境による電解液の分解とガス発生、およびセパレーター強度の低下。
  • 物理的要因:落下、圧迫、圧縮によるセパレーターの破損。
  • 化学的要因:過充電や低温充電の繰り返しで形成される樹枝状結晶(デンドライト)によるセパレーターの貫通。
  • 経年劣化:2〜3年での寿命到達と、内部抵抗の増加による発熱。

危険な前兆としては、本体の膨張・変形、触れないほどの異常発熱、液漏れ・変色、または甘い刺激臭や焦げ臭などの異臭、煙が発生することがあります。

安全基準と規制の動向

製品の安全性を保証するマークとして、電気用品安全法に基づく義務表示である「PSEマーク」と、より厳格な基準をクリアした「MCPCマーク」があります。次世代電池としては、液体電解質を排除し漏液・発火リスクを大幅低減した「全固体電池」や、低温に強く長寿命な「ナトリウムイオン電池」が挙げられます。

政府は電気用品安全法(PSE法)を強化しており、2019年にモバイルバッテリーを規制対象としました。2025年4月には、急速充電器および完全ワイヤレスイヤホンへ規制を拡大します。今後は、製造業者の技術基準強化、品質管理義務化、第三者機関の検査導入を検討しています。

また、環境省は2025年3月に自治体向けに「リチウム蓄電池等の適正処理に関する方針と対策集」を提供し、関係省庁は2026年6月に「リチウムイオン電池総合対策ポータルサイト」を公開します。

流通面では、インターネット通販を通じて品質管理が不十分な製品が流入しており、製造コスト削減のために過充電保護回路などの安全装置が省略・不備となっている粗悪品の増加がリスクとなっています。

安全な利用方法と廃棄手順

製品を選ぶ際は、PSEマークの確認、信頼できるメーカーの選択、リコール情報のチェックを行ってください。利用時は、前述の高温環境(真夏の車内、直射日光)や布団、ソファの上での充電を避け、非純正ケーブルの使用、落下後の放置、膨張した製品の使用は禁止されています。

万が一の緊急時は、身の安全を最優先し、大量の水や消火器で冷却します。再発火防止のため、水を入れたバケツに浸してください。

廃棄に関しては、ごみ収集車や処理施設での圧縮・破砕時にショートして火災が発生する事例が多く、令和5年度の処理施設では8,543件発生しています。愛知県大口町では、破砕機での発火により施設が長期間運転停止となりました。

正しい処分方法は以下の通りです。

  • 回収ルート:家電量販店などのJBRCリサイクルBOXまたは自治体の専用回収を利用する。
  • 処置:端子部分をテープで絶縁し、放電状態で排出する。

おいしいスイカの見分け方と保存

スイカの旬は5月〜8月です。黄色いスイカは赤色より糖度が高く後味がアッサリしており、小玉スイカは皮が薄く甘みが強いですが、傷みやすい特徴があります。

見分け方について、専門家の佐藤洸氏は、叩いて音で味を判別することは不可能であり、判別できるのは空洞具合や亀裂のみであるとしています。外見での判断ポイントは以下の通りです。

  • ツル:緑色であること(茶色は鮮度の低下を示す)。
  • ヘタ周り:盛り上がっているものは完熟し甘い。
  • 縞模様:コントラストが強く、境界線に凹凸があるものは生育が良い。

カットスイカを選ぶ際は、果肉の赤と皮の白の境界がはっきりしているもの、種の周りに小さな空洞があるもの、容器の底に赤い汁(ドリップ)がないものが適切です。

保存方法は、丸ごとの場合は冷暗所で約1週間、カット後はラップをして野菜室で3日以内です。食べる30分〜1時間前に冷蔵庫で10〜15℃に冷やすと、最も甘みを感じることができます。