大阪府警による集団暴行事件の概要
2025年7月15日から16日にかけて、大阪府警捜査4課の警察官らが、大阪市西区のビルにある違法スカウトグループ「ナチュラル」の関係先を捜索中、男性3人に対して集団暴行事件を発生させました。この暴行は、押収したスマートフォンのロック解除に向けた暗証番号を聞き出すことが目的でした。
本件により、複数の元警察官が特別公務員暴行陵虐罪で有罪判決を受けています。また、当時の刑事部長や課長を含む捜査員ら35人が、免職などの懲戒処分または本部長訓戒を受けました。
証拠映像の消去と管理不備
警察官による暴行の様子は記録媒体に保存され、捜査本部内に保管されていました。しかし、事件が発覚した2025年7月末以降にデータが消去されました。大阪府警監察室による解析の結果、暴行の様子が記録されていたことが確認されています。
データの消去には、捜査本部のノートパソコンが使用されました。このパソコンは捜査員であれば誰でも操作できる状態にあり、権限管理に不備がありました。
証拠隠滅等の捜査と不起訴処分
大阪府警は証拠隠滅容疑で捜査を開始し、データの削除が可能であった捜査員数十人から聞き取り調査を実施しました。しかし、削除者の特定に至らず、2026年5月28日に容疑者不詳のまま書類送検し、捜査を終結させました。
なお、この発表が2026年9月3日まで遅れたのは、検察の捜査への影響を考慮したためであり、時効成立までに新情報があれば再捜査を行う方針です。
大阪地検は2026年9月3日、証拠隠滅容疑について嫌疑不十分として不起訴処分としました。あわせて、映像の存在を地検に知らせなかったとして犯人隠避容疑で書類送検された46歳の警察官についても、嫌疑を十分に認めるに至らず不起訴処分としました。
再発防止策
大阪府警監察室の西川和幸監察室長は、再発防止策として以下の内容を提示しています。
- 指導教養の徹底
- 収集したデータの保管・管理体制の徹底的な強化