2026/09/04

小泉防衛相がソウル安保対話を欠席、靖国参拝で韓日関係に暗雲か


ソウル安保対話(SDD)の概要

第15回ソウル安保対話(SDD)が、9月7日から9日までザ・グランド・ロッテ・ソウルホテルで開催されます。「混沌の時代、新たな共存に向けて」を大テーマに掲げ、67カ国・国際機関から4カ国の国防相、6カ国の国防次官を含む約1000人が出席する予定です。

韓国の安圭佰国防部長官は、9月8日の開会挨拶を担当し、本会議の第1セッションにパネリストとして出席します。

韓日国防当局の交流状況

韓日両政府および国防当局は、近年以下のように交流を活発化させていました。

  • 1月:安圭佰国防部長官が訪日
  • 5月末:シンガポールのシャングリラ会合での国防相会談
  • 6月:小泉防衛相が訪韓

今回の会議に際しても、韓国政府(外交部・国防部)は日本の防衛省に対し、小泉防衛相への招待状を送付済みでした。

靖国神社参拝と韓国政府の抗議

小泉進次郎防衛相は8月15日、東京裁判のA級戦犯が合祀されている靖国神社を参拝しました。これは現職閣僚として7年連続、現職防衛相としては2年ぶりの参拝です。

これに対し韓国政府は、在韓日本大使館の総括公使および駐韓日本防衛駐在官を呼び出し厳重に抗議しました。防衛政策を担う現職防衛相の参拝を他の閣僚よりも重く受け止めており、「未来志向の関係を築こうとする努力に真っ向から反するもの」として深刻な懸念を表明しています。

小泉防衛相の不出席決定と今後の展望

小泉防衛相は今回のソウル安保対話への出席を検討しましたが、最終的に不出席を決定しました。具体的な理由は非公表である一方、靖国神社参拝が原因との見方が強い状況です。

日本代表としては、次官級の安藤敦史防衛審議官が出席する予定です。昨年の会議には中谷元前防衛相が出席しており、日本の防衛相としては10年ぶりの訪韓となっていました。

今回の決定により、長官級交流による協力体制にブレーキがかかり、関係が冷却化する懸念があります。専門家からは、参拝直後に訪韓を容認すれば、日本側に「不適切なシグナル」を与えるリスクがあるとの指摘が出ています。