災害概要
2026年8月26日午前、ネパール・中国国境地帯で大規模な洪水が発生した。洪水は猛烈な勢いで南方のネパール国内へ流れ込み、橋・民家・村を破壊した。約40kmに及ぶ道路と数十の橋が失われた。
予報と警報
日本時間21時に、ネパール全域とチベット南部で大雨が予想される予想図が公開された。
同日、ネパール警察はせき止め湖の決壊警報を発令し、住民に避難を呼びかけた。中国水利当局は、雨が続く場合、3日以内に決壊リスクが高まると見解した。
原因とリスク要因
- 中国政府専門家は洪水の直接原因を氷河崩壊と指摘した。
- ネパール当局は山岳地帯の氷河崩落が巨大な洪水と土石流を引き起こしたと見解した。
- 土砂が水路を完全に塞ぎ、川岸の家屋を倒壊させ道路を寸断した。
これらの自然現象が、国境検問施設や道路・橋梁の被害を直接的に引き起こした。
インフラ被害
主要国境検問拠点であるギロン港は、2024年にネパール・中国間貿易量の約3分の1を取り扱う中継拠点であった。洪水の直撃により、中国側税関・警察署、国境橋、ネパール側税関庁舎などが地滑りで破壊された。建物群は押し流され、跡形もなく消失したことが航空写真で確認された。
その他の被害として、中国側の税関・警察署、日中間の橋、ネパール側ラスワ港の税関建物が破壊された。
人的被害
- 死亡者
- ネパール側:少なくとも389人(別情報で489人)
- 中国側:3名(別情報で5名)
- 行方不明者
- ネパール側:1300人以上(国災リスク管理庁は910人)
- 中国側:558人(うち260人が外国人)
- 国籍別(中国側):
- 日本人 5人
- インド人 178人
- 米国人 65人
- ウクライナ人 53人
- マレーシア人 51人
- オーストラリア人 35人
- 英国人 33人
- カナダ人 25人
- 中国人 24人
救援・支援活動
ネパール軍と救助隊は被災地域で約900人を救助し、そのうち119人が観光客であった。数百キロ下流で遺体が発見された。
バレンドラ・シャー首相は8月27日に負傷者救援、行方不明者捜索、被災家族支援に全力で取り組むと表明した。
国際社会は被災地域への支援物資配布方法を緊急に模索中である。
洪水でできた湖の水位上昇に伴い、さらなる氾濫リスクがあると当局が警告している。
情報公開とメディア報道
前後の航空写真で検問施設の消失・破壊が映し出されている。
動画には巨大な水壁がギロン港中国側へ押し寄せる様子が映っている。
中国国営放送CCTVは行方不明者558人、死亡者5人と報道し、観光客555人が避難したと説明した。
日本官房長官は日本人5人が連絡不能であることを記者会見で明らかにした。
#ネパール洪水 #氷河崩壊 #ギロン港 #国境災害 #行方不明者