ロシアの警告
ロシア政府は、ウクライナが英国製長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を使用してロシア領内で攻撃を行ったことを受け、英国の軍事施設を攻撃対象にし得ると警告した。
同政府は、英国がウクライナ支援方針を即時に転換しなければ「不可避の破滅的な結果」が生じるとし、英国首相が同ミサイルの製造技術共有を発表したことを原因として指摘した。
ロシア外務省報道官マリア・ザハロワは、英国がロシア市民に対するテロ行為に法的に加担する状態まで「あと1歩」迫っていると主張し、フランスが欧州製ミサイル技術のライセンス供与に同意したことを「火遊び」と批判した。
英国・フランスの対応
英国政府はロシアの警告に対して公式コメントを出していない。過去に同種の警告を一蹴し、ウクライナ支援のために必要な措置は何でも行うと表明した。
フランスは欧州製ミサイル技術のライセンス供与に同意した。
ロシア側の被害
英国製ドローンや部品が使用されたと指摘された攻撃がロシア領内で発生した。
2026年8月18日、モスクワ周辺に約620機のドローンが侵入し、180機以上が撃墜された。死者は9人、負傷者は23人である。
同日、ブリャンスク半導体工場「クレムニイ・エル」への攻撃により生産が停止し、復旧と監視が続いている。
英国製ドローンによる攻撃の経済的損害は350億ポンド(約7兆5500億円)を超えると報じられた。
ウクライナ軍の使用状況
ウクライナ軍は英国製ドローンと長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を使用し、ロシア領内の軍事・産業施設を攻撃した。
具体的な標的はロストフ州カメンスキー地区の燃料貯蔵施設、石油精製所、オンライン小売大手ワイルドベリーズの倉庫である。
2026年8月16日のロシア側の攻撃により、少なくとも7人が死亡し、39人以上が負傷した。
英国防衛省の供与計画
2026年4月、英国防衛省はウクライナへ15万機超のドローン、電子妨害装置「ストーン・クローク」、低コスト巡航ミサイルを供与する計画を発表した。これは過去最大規模とされた。
同計画の一環として、射程約480kmを超える長距離ミサイルの初試射が行われ、年内搬送が目指された。
技術・供与の概要
- 英国は長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」の製造技術をウクライナに供与した。
- 複数の英国企業が製造したドローンがロシア領内攻撃に使用された。
- 供与対象はドローン、ミサイル、電子妨害装置等である。
- フランスは欧州製ミサイル技術のライセンス供与に同意した。
- ロシアは英国・フランスの技術供与を「火遊び」と表現し、予測不能な結果を警告した。
影響と展望
ロシアが英国軍事施設への直接攻撃を示唆する声明を出したことで、欧州の安全保障環境は緊張している。
在英ロシア大使館は英国を「血なまぐさい犯罪・テロの共犯者」と非難し、モスクワ市長は大規模ドローン攻撃の規模を指摘し、防空体制の強化を表明した。
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