背景と計画概要
フランス・ヴァル・ドワーズ県セルジー・ポントワーズ(Cergy‑Pontoise)で、ドラゴンボールをテーマにした3つのテーマパークの建設が計画されている。
エマニュエル・マクロン大統領は2023年8月24日、サウジアラビアとの提携に基づき、パリ郊外にドラゴンボールテーマの施設建設を発表した。同日にヴァレリー・ペクレス議長がSNS動画で、同地域に孫悟空をテーマにした施設が誕生すると紹介した。
サウジアラビア側の計画
サウジアラビアのクイディーヤ市(Qiddiya)で、2026年に着工予定のドラゴンボールテーマパークが計画されている。
2022年に契約が成立し、東映アニメーションが公式に発表した。2024年3月22日には日本とサウジが同日に公式発表を行い、Qiddiya Investment Company(サウジ政府系ファンドの子会社)が計画を推進している。
権利・許諾の現状
ドラゴンボールのアニメ権は東映アニメーションが保有し、海外著作権はカプセルコーポレーションが管理、漫画版は集英社が出版している。公式のアニメ・グッズ・ゲームには、集英社、バードスタジオ(鳥山明本人・親族が関与)、カプセルコーポレーションの許可が必須である。
フランスのテーマパークは日本側権利者からの正式許諾を取得していないと指摘されている。ル・モンドなど複数の報道が「正式な許諾がまだ得られていない」と報じ、関係筋は「今後の権利交渉が不可欠」と述べている。
ドラゴンボール公式サイトにフランステーマパークの掲載があると指摘されているが、許諾の有無は不明である。
投資規模とIP収益
サウジアラビアからは1兆円超(約10億米ドル)の投資が提示されていると報じられている。エマニュエル・マクロンは過去に60億ユーロ規模の投資計画を発表している。
ドラゴンボールの総収益は240億ドルである。2026年時点で世界IPランキング第15位に位置付けられる。
- ポケットモンスター 921億ドル(第1位)
- ハローキティ 800億ドル(第2位)
- スターウォーズ 656億ドル(第5位)
- アンパンマン 603億ドル(第6位)
- スーパーマリオ 361億ドル(第8位)
- 少年ジャンプ 341億ドル(第9位)
- ハリーポッター 309億ドル(第10位)
- スパイダーマン 271億ドル(第12位)
- ガンダム 265億ドル(第13位)
- バットマン 264億ドル(第14位)
主要関係者
エマニュエル・マクロン大統領は「規格外の発表」と報じられ、漫画好きであることを強調している。
Qiddiya Investment Companyはサウジアラビア政府系ファンドの子会社として、フランスのテーマパーク計画を推進している。
イル・ド・フランス地域圏は、ドラゴンボールテーマパークプロジェクトが日本の権利者の同意を未取得であると表明している。
課題と今後の展望
日本側権利者からの承認が取得できていないため、計画実現には権利交渉が不可欠である。
許諾がない状態でのプロモーションは、法的トラブルやブランドイメージ低下のリスクが指摘されている。
権利問題が未解決のままでは、投資効果の具体的な算出は不明である。
日本側権利者の正式許諾取得状況とサウジアラビアからの投資実行タイミングが鍵となり、2026年の着工・開業スケジュールは許諾交渉と資金調達の進捗次第で決定される。
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