2026/09/01

スーパーカブのカブ語徹底解説とカスタムパーツ完全ガイド


カブ語の全体像

スーパーカブの愛好家は独自の俗語「カブ語」を使用する。代表的な語は「おっぱいウインカー」「鷲鼻テール」「ピノキオテール」「おむすびテール」「行灯カブ」「かもめハンドル」の6つである。

カブ語の主要用語と由来

  • おっぱいウインカー:ウインカーレンズが丸く張り出した形状で、四輪スポーツカー Honda S600 と同形状だったことから呼称された。スーパーカブ C50(1966 年)に装備された同形状レンズが起源で、初期型は 3 種類が存在する。
  • 鷲鼻テール:初期 C100 系列のテールランプを横から見た形状。
  • ピノキオテール:1960 年頃に採用されたリフレクター付テールランプ。
  • おむすびテール:1960 年代中盤以降に使用されたテールランプの形状。
  • 行灯カブ:ポジションライトの形状が昔の行灯に見えることから命名された。1976 年までラインアップに存在し、後期モデルではウインカーランプ・ヘルメットホルダー・キーライトが装備されなかった。
  • かもめハンドル:スーパーカブ デラックス C50(1971 年)のハンドルが正面から見てかもめのように見えることから命名された。Honda 公式でも「カモメが飛んでいる姿にも見える形状」と紹介され、後続のリトルカブは同形状をモチーフにしている。

スーパーカブの主要開発史と仕様

1966 年にスーパーカブ C50は新開発 OHC エンジンを搭載し、車体と灯火類を大型化した。同年、S600 と同形状のウインカーレンズを装備したことが「おっぱいウインカー」の誕生につながる。

1968 年に登場したスーパーカブ C90は、前方視認性向上のためポジションライト(位置灯)を新設した。

1971 年のスーパーカブ デラックス C50は燃料タンクをボディ内部へ収めた一体型ボディを採用し、かもめハンドルを装備した。

行灯カブはハンドル中央に配置されたポジションライトを備え、1976 年まで生産ラインに存在した。

砲弾型ウインカーレンズ(おっぱいウインカー)のカスタムパーツ

  • 適用範囲:1993 年〜2011 年製スーパーカブのプラスチック製ウインカーベース車種に取り付け可能。
  • 販売形態:1 台分(4 個セット)で税別 2,750 円、税込 3,025 円。
  • 適合判定条件:
    • スピードメーターの針が赤色であること。
    • ヘッドライトレンズがプラスチック製であること。
    • 電球にウェッジ球を使用していること。

カスタムパーツ販売店(Cuby)

以下の販売店で上記パーツを含むカスタム部品が入手できる。

  • 所在地:愛知県豊橋市西幸町浜池 56‑1。
  • 営業時間:11:00〜19:00(定休日:日・月曜)。
  • 創業・移転:2002 年創業、2016 年 7 月に現在の所在地へ移転。
  • 取扱商品:モンキー・ゴリラ、ダックス、シャリィ等のカスタムパーツ。
  • 主催イベント:モンCub耐久レース・スプリントレース。

年式・型式コードの判別基準

  • B‑M:1981‑1991 年(例:B=1981、C=1982 … M=1991)。
  • N‑Y:1992‑2001 年(例:N=1992、P=1993 … Y=2001)。
  • 2‑9 / A‑C:2002‑2012 年(例:2=2002、5=2005 … C=2012)。
  • 所有車の例:C70DN の末端コード N は製造年 1992 年、型式コード D はデラックスモデル、車種コード C70 はスーパーカブ 70 系列を示す。
  • 車種コード例:S=スタンダード、D=デラックス、L=リトルカブ、LM=リトルカブ(セル付き)、CM=カスタム(セル付き)、BN=プレスカブ(スタンダード)、BND=プレスカブ(デラックス)。

市場概要と主要モデルのスペック・定価

  • Honda は 1968 年から 2022 年までに 6 型式のスーパーカブを展開し、排気量は 72 cc から 109 cc、全モデルが二種免許区分の 4 ストロークエンジンを搭載した。
  • 主要モデルと当時定価(一次出典:メーカー公式):
    • スーパーカブ70(C70) 1968‑1999、排気量 72 cc、出力 6 ps、重量 82 kg、タンク容量 4 L、定価 ¥66,000。
    • スーパーカブ90(HA02) 1980‑2008、排気量 85 cc、出力 7 ps、重量 86 kg、タンク容量 4 L、定価 ¥177,000。
    • カブ100EX(HA05) 1988‑2000、排気量 97 cc、出力 8 ps、重量 89 kg、タンク容量 3.6 L、定価 ¥209,000。
    • スーパーカブ110(JA07) 2009‑2012、排気量 109 cc、出力 8.2 ps、重量 93 kg、タンク容量 4.3 L、定価 ¥249,900。
    • スーパーカブ110(JA10) 2012‑2017、排気量 109 cc、出力 8 ps、重量 98 kg、タンク容量 4.3 L、定価 ¥228,900。
    • スーパーカブ110(JA44) 2017‑2022、排気量 109 cc、出力 8 ps、重量 99 kg、タンク容量 4.3 L、定価 ¥275,400。

カブ語の誤用例と継承見通し

  • ダックスの初期モデルが「おっぱいウインカー」と呼ばれるのは誤りであり、該当年式はごく一部に限られる。
  • 砲弾型ウインカーレンズはプラスチック製ウインカーベース車種にのみ適合し、リトルカブへの装着は不可である。
  • 「おっぱいウインカー」や他のカブ語は外観が変化してもスラングとして残りやすく、カスタム市場での需要が継続すると見込まれる。