開発の背景とオマージュ
C125は1958年発売の初代C100へのオマージュとして企画・開発された。レッグシールド、丸目ヘッドライト、鳥の翼モチーフのハンドルがデザイン面で踏襲され、エンジン特性とサスペンションに初代の走行精神が受け継がれている。
コンセプト車両は2017年に東京モーターショーとEICMAで披露された。2018年3月のモーターサイクルショーで市販予定が発表され、同年9月に販売が開始された。2021年9月にロングストローク化した新エンジンへモデルチェンジし、2026年モデルは2026年3月6日に発売予定である。
エンジン・駆動系
搭載エンジンは123cc空冷4ストローク OHC単気筒(型式JA71E)である。ロングストローク化によりボアは50.0mm、ストロークは63.1mm、圧縮比は9.3から10.0に変更された。
最高出力は9.8 PS(7.2 kW)/7500rpm、最大トルクは10 Nm/6250rpmに向上した。PGM‑FI電子制御燃料噴射により燃費はWMTCモードで67.8 km/L、定地燃費で70.0 km/Lを実現する。
駆動は自動遠心クラッチと、ペダル踏み込みのみで操作できる4段リターン式変速を採用している。
ブレーキ・安全装備
前輪はディスクブレーキと1チャンネルABSを標準装備し、後輪は機械式リーディングトレーリングブレーキで制動を行う。
操作性・減衝撃技術
ユニットステアによりハンドルとフロントフォークが一体化し、操作性が向上する。シフトアームはラバーと最適化ダンパー素材で構成され、シフトショックを抑制する。
プライマリギアはヘリカルギヤと高精度ベアリングを採用し、駆動ノイズを低減する。
外装・快適装備
- 丸目LEDヘッドライト
- 縦型LEDテールランプ
- LEDウインカー
- アルミ製キャストホイール(17インチ、切削加工仕上げ)
- ピリオンステップ搭載で2人乗り可能
- 厚めクッションシートで足着きが改善
- Honda SMART Keyシステム(鍵をポケットに入れたままイグニションON/OFF、ハンドルロック、シートロック解除、アンサーバック)
- ボディ左右にオールドウィングマークの立体エンブレム
寸法・重量・容量
全長は1,915 mm、全幅は720 mm、全高は1,000 mm、シート高は780 mmである。車両重量は110 kgで、ABS装備でも同重量となる。燃料タンク容量は3.7 Lである。
価格・販売体制
メーカー希望小売価格は税抜き495,000円(税込み)である。製造はThai Honda Co., Ltd.(タイ)が担当し、輸入は本田技研工業株式会社が行う。
カラーバリエーション
カラーは2023年1月20日、2024年2月15日、2026年1月30日に更新された。2026年モデルはパールボスポラスブルー、パールスモーキーグレー、プレミアムシルバーメタリックの3色で発売される。
販売条件・規制適合性
販売は2018年9月に開始され、以降ヒットモデルとして継続している。第二種原動機付自転車(原付二種)に該当し、AT小型限定普通二輪免許以上が必要である。
2025年4月施行の新基準原付(排気量125cc以下・最高出力4.0 kW以下)には最高出力9.8 PSのため該当しない。
カラー更新により新規顧客層の獲得が狙われている。
課題・展望
- ロングストローク化と圧縮比上昇に伴い、最高出力が0.1 PS上昇し、トルク発生回転数が1250 rpm上がった。
- ABS標準装備化にも関わらず車両重量は110 kgで変わらず、実質的な軽量化と評価される。
- 排出ガス規制強化への対応として、FIエンジンと圧縮比の最適化が継続的に検討されている。