2026/08/31

東京新聞、人格攻撃コメント非公開の実態と方針


設定された非公開ルールと対象ワード

東京新聞はコメント欄の一部コメントを非公開にすると宣言した。

非公開対象とするルール・ワードは「嘘つき」「排外主義者」「差別主義者」の3語である。

加えて、「ばか」「あほ」「ポンコツ」など人格攻撃と受け取られる表現、および根拠のないレッテル貼り表現も非公開の基準に含めている。

背景と法的・倫理的根拠

最近、政治分野で特定政党や政治家への攻撃・侮辱投稿が顕著になっている。

東京新聞は人格攻撃を「人権侵害である」と明言し、容認できないと位置付けた。

文脈に問題がなくても、人格攻撃と受け取られる単語が含まれる場合は非公開とする方針を示している。

同社は、文脈次第で違法性が阻却され、刑事・民事上の責任が問われない旨も付記している。

2026年1月9日、維新の会・藤田文武幹事長の記者会見で、東京新聞が質問数のルール違反と指摘された。その際、フリーランス記者(通称「フリーホッター」)が抗議した事例が報道された。

非公開コメントの実績(2026年7月1 〜 8月26日)

57日間で55件のコメントが非公開となった。

非公開になったコメントは次のように分類できる。

  • 26件は「ばか」「あほ」「半グレ」「ポンコツ」「恐喝組織」など人格攻撃表現を使用。
  • 17件は個人名の一部を伏せ字(例:「○カイチ」)にした投稿。
  • 残りの12件は上記以外の理由で非公開と判断された。

コメントポリシーの公表

2026年8月31日06:00に「コメント欄投稿者の皆様へ」と題したコメントポリシーが公開された。

運営体制とコメント機能の提供元

コメント欄担当編集委員は飯田孝幸である。

非公開・公開の判断基準は近いうちに公開予定である。

コメント機能は株式会社中日新聞社が提供している。

コメント規約は2024年11月14日に実施された。

購読プラン別に権限が設定されている。

  • スタンダード・プレミアムなどは投稿・閲覧が可能。
  • 無料エントリープランは閲覧のみ可能。
  • 非会員は利用できない。

投稿者は著作権を保持し、無償で中日新聞社に利用許諾(撤回不可)した。

中日新聞社は投稿内容の削除・利用・規約変更を事前通知なしで実施できる。

今後の方針と課題

透明性向上と読者理解促進のため、非公開基準の公開を計画している。

人格攻撃を非公開にし、前向きな議論の場を維持することを目指す。

同時に、文脈によっては違法性が阻却され得ることへの説明責任を強化する方針が示された。