沖縄県知事選挙の構図
沖縄県知事選挙では、3選を目指す現職の玉城デニー氏と、県政奪還を狙う新人の古謝玄太氏が立候補しています。
玉城デニー氏は「オール沖縄」勢力」の代表です。辺野古移設に反対し、政府に基地負担の軽減を要求しています。支持基盤は日本共産党、立憲民主党、社民党です。援軍として、福島瑞穂氏、ラサール石井氏、前川喜朗氏、および古謝氏を告発し支持を表明した大学教授が加わっています。無党派層を取り込むため、政党推薦はあえて求めていません。
対する古謝玄太氏は前那覇市副市長であり、辺野古移設を容認する立場です。支持基盤は自由民主党、公明党、日本維新の会、国民民主党、参政党です。支援団体には、下地ミキオ氏の身内企業である大米建設が挙がっています。
一方、辺野古反対を公約に掲げ、玉城氏と革新票を奪い合う構造にあった下地ミキオ氏は、公示直前に選挙戦から離脱しました。
選挙情勢と分析データ
メディアによる情勢分析では、朝日新聞と読売新聞が「古謝氏がやや先行し、玉城氏が追う展開」と報じています。共同新聞、日経新聞、琉球新報、およびネット調査のJX通信社は「両氏が横一線」と分析しています。なお、ネット調査では玉城氏の支持基盤である高齢層が過小評価されている可能性があります。
X(旧Twitter)の分析では、投稿量は玉城氏が17,964件、古謝氏が9,975件であり、玉城氏が大幅に上回っています。反応の質については、玉城氏への批判が支持の2.0倍(批判6,662件、支持3,308件)です。批判の内容は、左翼・共産党・活動家との結び付きや転覆事故の責任に及び、多数のアカウントに分散して展開されています。
古謝氏への反応は、支持が批判の1.6倍(支持3,674件、批判2,229件)です。批判内容は統一教会との関係や政党・政治家との連携に集中しています。また、少数の高頻度アカウントによる反復投稿が件数を押し上げています。
有権者の意識調査では、最重視する争点は「経済・雇用(景気や物価高対策)」が75%で最多となり、次いで「基地問題(普天間飛行場の移設など)」が45%です。辺野古移設計画の評価は、「評価しない」が45%、「評価する」が35%となっています。
玉城デニー氏の課題と逆風
政治・外的要因として、支持率62.5%の高市首相の高い支持率や衆院選での自民党躍進という国政の影響があります。また、社民党沖縄県連の内部対立により「オール沖縄」の票が約1.4万票減少しました。さらに、支持率が低迷している政党や人物から強い支持を受けていることが逆風となる構図です。
管理責任および不祥事に関する課題は以下の通りです。
- 辺野古抗議船転覆事故に関与した団体が、県の修学旅行事業に関わっていたことによる管理責任
- 選挙カーを駐停車禁止の信号機交差点内に停車させたコンプライアンス問題
- 百条委員会による県ワシントン事務所の運営実態調査