2026/09/07

沖縄県知事選の争点は?玉城氏の実績と古謝氏の戦略を分析


玉城デニー知事の業績と取り組み

玉城知事は子育て支援を拡充し、中学卒業までの医療費無料化を実施しました。また、2025年4月より中学生の給食費1/2相当額を支援する給食費無償化の拡大を行います。

環境・安全対策では、宜野湾市普天間基地周辺の高濃度PFAS汚染問題への対応として、国際機関への発信および専門家との共同調査を実施しています。平和・安全保障については、新基地建設反対および日米地位協定改定を主張し、沖縄戦の歴史的教訓に基づいた平和を追求しています。なお、翁長雄志県政から続く子どもの貧困対策についても、現時点まで成果が継続しています。

支持者の評価と期待

前述の施策に対し、支持者からは以下のような評価が寄せられています。

  • 那覇の大学生(23歳男性):新基地建設反対等の平和への思いを貫く玉城氏の当選が、沖縄を二度と戦場にさせない希望になると主張しています。
  • 子育て世代(32歳女性):医療費無料化による子育ての安心感を評価しています。
  • 西原町の専門学校生(20歳男性):給食費無償化などの実績を評価し、弱者に耳を傾ける政治の継続を期待しています。
  • 宜野湾市の女性(30代):PFAS汚染問題への取り組みによる県民保護を評価しています。

沖縄県知事選挙の概要

2026年9月13日に投票が行われる沖縄県知事選挙の告示日は8月27日です。現職で3期目候補の玉城デニー氏と、前那覇市副市長の新人で古謝玄太氏が立候補しています。

主要な争点は変遷しています。辺野古移設問題は法的対抗手段の限界により争点から後退しました。現在は物価高、県民所得の伸び悩み、観光依存脱却、新産業育成といった暮らしの課題が重視されています。

前回投票率は約57.9%でした。若年層は自公系(古謝氏)、高齢層はオール沖縄系(玉城氏)を支持する傾向があります。

候補者の支持基盤と戦略

古謝玄太氏は、自民党、維新、公明党などの幅広い支援を受けています。男性、40-50代、沖縄4区、内閣支持層が強みです。「県民所得倍増」を掲げて県政の刷新を訴え、SNSを活用して期日前投票を呼びかけています。下地幹郎氏の出馬辞退により保守票が集約し、支持率は6.1ポイント上昇しました。

玉城デニー氏は、立憲、共産、社民などの支持層を基盤としています。女性、60代以上、無党派層、沖縄1・2区、内閣不支持層が強みです。観光収入1兆円突破などの実績を強調し、公約の柱から「辺野古」の文言を外す戦略を採用しています。

世論調査と分析

世論調査の結果は以下の通りです。

  • 琉球新報・JX通信社:両候補が横一線で、未定層が約5割。
  • 朝日・読売・QAB:古謝氏がやや先行し、玉城氏が追う展開。
  • ジャッグジャパン(大濱崎卓真氏):玉城氏が先行するが、未定層が4割以上。

門田隆将氏は、玉城氏の代替案欠如への検証が厳しくなったことが支持率差縮小の要因であると分析しています。また、中国による工作や、抽象的な反対運動への限界が逆風となっている可能性を指摘しています。

関連する活動

日本共産党の名護市議であるよしい俊平氏は、同日の名護市議選に立候補し、翁長県政から続く貧困対策の成果を挙げ、玉城氏への期待を訴求しています。また、9月5日には議員と学生らが沖縄本島を縦断する「若者キャラバン」が実施され、前述した子育て支援やPFAS対策などの実績を強調して応援しました。