2026/08/27

将門塚で迷惑配信!Kickが999年停止と法的制裁


事件概要

2026年8月19日、東京都千代田区大手町の将門塚で、2軍メンバーの愛之助が石碑に登り、奇声を発し下半身を露出させながらライブ配信を行った。配信は夜間に実施され、周囲に人はいなかった。石碑や周辺に破損は確認されなかった。

配信中、愛之助は視聴者に対し「チャンネルポイントありがとうございます!」と感謝の言葉を述べた。過去にもディズニーシー閉園後の残留配信や他の迷惑系配信で問題を起こしている。

配信者団体「キッカーズ」の対応

2026年8月22日、キッカーズは愛之助を2軍から脱退処分として発表した。2026年8月25日には公式サイトを更新し、将門塚での迷惑行為に関する発表に誤りがあったとして謝罪した。組織は「数字がすべて」をスローガンに掲げ、メンバーを1軍から3軍に編成し、2025年頃からKickで本格配信を開始している。

法的対応

神田神社管理組合・保存会は被害届を提出し、礼拝所不敬罪(日本刑法第188条)および公然わいせつ罪で在宅起訴を要請した。丸の内警察署に相談し、捜査が進められている。

警察は礼拝所不敬罪と公然わいせつ罪の疑いで在宅調査を実施した。将門塚保存会の関係者は今回の行為を受け入れられないと表明した。

配信プラットフォーム「Kick」の対応

Kickは利用規約違反として、愛之助のアカウントに999年間の利用停止処分を課した。2026年8月21日昼時点でアカウントは閲覧不可となっている。Kickは利用規約違反時にアカウントを理由の有無に関わらず終了できる。

2026年3月に更新されたコミュニティガイドラインでは「公共の安全・秩序・公共への妨害」を利用規約違反と定義し、公共の場での迷惑配信、警察芸、危険運転、無許可撮影等を禁止している。ガイドラインは https://kick.com/community-guidelines に掲載されている。

KickはKick Streaming Pty Ltd(ACN 663 807 645)が運営している。同社は2022年に設立された外国発プラットフォームである。ユーザーは投稿コンテンツに対しKickに永続的かつ取消不能な非独占的ライセンスを付与する。13歳未満は利用禁止、18歳未満は保護者の同意が必須である。料金は自動更新方式で、解約時の返金は原則なし。紛争は原則個別仲裁で、オーストラリア利用者を除きクラスアクションは認められない。

将門塚の歴史・文化的背景

将門塚は平安時代中期に新皇と名乗った平将門の首を祀るために建立された東京都指定旧跡である。伝説では将門の首が怨念により東へ飛び、現在の場所に落ちたとされる。管理は神田神社保存会が長年担当し、聖域としての価値が強調されている。

社会的反響・メディア

配信映像の切り抜きがXで拡散し、批判が噴出した。Webメディアの記者は過去のディズニーシー配信と同一人物と報じた。ユーザー(かつき、よっさん、黒之、見てるよちゃん等)がKickの規約強化をツイートし、議論が広がった。

過去の類似問題として、2025年4月に大阪ミナミでエアガンを持ち歩く配信に大阪府警が出動したケースと、2026年5月にストーカー規制法違いで配信中に逮捕されたケースがある。これらはKickが「迷惑系」配信者の温床と指摘される背景となっている。

課題と展望

  • プラットフォームのガバナンス課題:公共の場でのライブ配信が増加し、ガイドライン違反の検知と対応が求められる。
  • 法制度との整合性:礼拝所不敬罪および公然わいせつ罪の適用がデジタル配信にどの程度拡張できるかが今後の判例に影響する。
  • 文化財保護とデジタル表現のバランス:将門塚など歴史的遺構での配信行為は文化財保護とデジタル表現の関係が課題として提示されている。