2026/08/27

ロシアドローン脅威、スウェーデンが土地強制収用防衛


安全保障環境の変化

ロシアのドローン戦争の発展により、無人システムが偵察・情報収集・直接攻撃に利用可能となった。

2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、スウェーデンは非同盟政策から転換し、2024年3月にNATOへ正式加盟した。

公式声明

参謀総長カール=ヨハン・エドストロムは、ロシア無人機脅威を「第2次世界大戦終結以降で最も深刻な安全保障危機」と表現した。

防衛相ポール・ヨンソンは、基地が視認されるリスクと戦術的優位性取得リスクを排除すべきと述べた。

ロシア所有土地の所有状況

ロシア系実業家スタニスラフ・アレシチェンコ氏とその妻は、2017年から約1,850万スウェーデンクローナで600平方メートルの土地を取得した。

妻はロシア・スウェーデンの二重国籍で、登記上の所有者である。

対象土地はストックホルム群島のムスコ海軍基地付近の進入路に面し、現在建物が建設中である。

強制収用の要請

スウェーデン軍と要塞庁は、2026年8月25日に政府へ強制収用を正式に申請した。

収用理由はロシアドローン脅威と所有者のロシア国籍・所有状況である。

当該土地が基地防衛、特にドローン防衛に不可欠な条件を備えていると説明された。

収用手続きの流れ

政府審査が行われる。

承認されれば補償が支払われ、所有権が国家に移転する。

2026年8月26日現在、政府の判断は未決定である。

スウェーデンの収用制度

公共上の必要性が認められた場合、所有者に補償しながら不動産を取得できる。

古い法規を根拠に国家が土地を収用できる。

NATO加盟後の防衛姿勢

約200年にわたる軍事非同盟から転換し、外部脅威への対応が強化された。

防衛当局はロシア所有土地を「唯一の管理外地点」と評価し、収用の必要性を強調した。

メディア報道

  • 公共放送SVTは当該物件が軍にとって「悩みの種」であると報道された。
  • Expressenは2023年にロシア人実業家が土地所有していることを報じた。
  • 安全保障担当記者ジョン・グランルンドはロシアドローン発進リスクが高まったとして政府に強制取得を要請した。