2026/09/17

鳩山元首相が香山フォーラムに出席、台湾有事発言を批判し対話を提唱


香山フォーラムの概要と参加状況

香山フォーラムは、中国国際戦略学会などの中国人民解放軍系シンクタンクが主催する安全保障国際会議です。米国や北朝鮮を含む、100近い国・地域・国際機関の代表団や専門家が参加します。

今回のフォーラムにおける参加状況は以下の通りです。

  • 出席者:鳩山由紀夫元首相、シンシア・カラス氏(米国防総省中国政策担当者)
  • 不参加者:日本政府関係者、防衛省防衛研究所の研究者、在中国日本大使館の防衛駐在官(昨年は参加していたが今回は不可)

鳩山元首相の日中関係への関与と実績

鳩山元首相は、首相在任時に日本と中国およびアジア近隣諸国との関係改善を主張しました。退任後も人的・文化的交流活動に積極的に参加し、過去20年間にわたり頻繁に中国を往来しています。中国メディアの「南方都市報」では「中国通」として紹介されています。

台湾有事発言に対する批判と要請

鳩山氏は、高市早苗首相が昨年11月の国会答弁で行った台湾有事に関する発言を批判しています。当該発言は日本の公式見解と全く異なるため、撤回すべきであると主張しています。

あわせて、発言を撤回するか、あるいは代替手段を用いて「一つの中国」政策を尊重するシグナルを明確に伝えるべきであると要求しています。台湾問題に対する自身の基本的立場は一貫して変わっていないとしています。

東アジア共同体構想と対話の提案

地域構想として、鳩山氏は東アジア共同体構想の推進を提言しています。基本原則として「自分の自由と尊厳を尊重するとともに、他者の自由と尊厳も尊重すること」を掲げています。構築にあたっては、欧州連合(EU)のコピーではなく、東アジア固有の状況を踏まえる方針です。

具体的な第一歩として、中国、日本、韓国、東南アジア諸国による「恒久的な対話フォーラム」の設立を提案しています。

日本の歴史教育への懸念

あわせて、鳩山氏は日本の歴史教育についても言及しています。学校で戦争の歴史がほとんど教えられていない現状に懸念を示しており、その影響で中国侵略や朝鮮半島植民地化の事実を知らない世代が増加していると指摘しています。過ちを二度と起こさないため、歴史的事実を教えていく必要があるとしています。