習近平氏米国訪問時のホテル周辺の状況
習近平氏がワシントン近郊のアンドルーズ統合基地に到着した際、滞在先のホテル周辺で警備が大幅に強化された。
この際、ホテル外にはプーさんコスプレ抗議集団が出現し、習近平氏の睡眠が妨げられた。
抗議活動が訴えた具体的な要求内容
反対活動家や民主化運動関係者らがホテル周辺で抗議活動を実施した。
抗議者はスローガンを掲げ、デモ行進を行った。
掲げられたスローガンには、中国共産党の解体や習近平氏の退陣を訴える内容が含まれた。
抗議者の主張は、中国政府が報道、言論、信仰の自由を守っていないことである。
具体的には、チベットに関する要求として「チベットに人権を」という主張や、「習近平は帰れ」「中国がうそをつき人々が死ぬ」といった声が掲げられ、中国政府によるチベット民族弾圧を停止するよう要求した。
抗議活動への参加者とデモの展開
抗議活動には、在米の反中共活動家や民主化運動関係者や、チベット出身の米国籍ウーバー運転手、ニューヨーク在住の写真家や女性などが動員された。
デモは米ワシントンホワイトハウス周辺で展開された。
この際、一部のデモ隊と警官との間でこみ合いが発生し、一時騒然となった。
「くまのプーさん」が持つ象徴性と検閲体制
抗議集団による「くまのプーさん」のコスプレは、中国政府による検閲強化への異議申し立てを象徴した。
抗議者たちは、このコスプレを中国の検閲体制の象徴と位置づけた。
このキャラクターは、2019年の香港デモ時など、習近平氏を揶揄するために利用された経緯があり、新型コロナウイルスのロックダウンに対する抗議手段としても利用された。
中国政府は、国家指導者と特定のキャラクターをなぞらえた画像が国家の威信を損なう行為と判断し、検閲を行った。
中国政府のインターネット統制と情報環境」
情報統制の目的は、政治的安定と国民の思想統制にある。
政府は、SNSの普及による批判の拡散リスクに対応するため、情報統制を強化している。
検閲の具体的な手法は以下の通りである。
- 「グレート・ファイアウォール(GFW)」による大規模な監視・統制の実施。
- 政治的風刺や政府批判、特定の歴史的出来事に関する言及の厳しく規制。
- キャラクターや言葉が政治的・文化的意味を持つと判断された場合の排除。
プーさんに関する投稿や画像、動画は次々と削除され、SNS検索もブロックされた。
WeiboやWeChatにおいては、プーさんに関する投稿をすると自動削除されるシステムが導入されているほか、GIFスタンプやメッセージアプリのスタンプにも規制が設けられている。
米国内の政治的対応と歓迎ムード」
司法省は、外国の団体の指示による米国内での政治抗議に対し、連邦政府の「外国代理人登録法」の規定に従った事前の登録を警告した。
同通達には、当事者の政治表現の自由や法の支配の原則は尊重する旨の注釈が付けられた。
この警告は、米首都での暴発的混乱に対する事前の当局の配慮として実施された。
一方で、習近平氏を歓迎する活動も計画されている。
在米中国大使館などによる歓迎集会が全米各地からの動員で計画されており、ホワイトハウス周辺には全米から集まった在米中国人数百人が国旗や横断幕を掲げて歓迎の声を発した。
中国の党内構造と指導者描写への過敏な反応」
中国共産党第19回全国代表大会が予定されており、習近平氏の党内支持基盤を固めるための厳しい取り締まりが強化されている。
中国政府は、指導者の威厳を損なう行為、例えば習近平氏を揶揄する風刺的表現を国家の威信を損なう行為と判断し、厳しく規制する。
この過敏な反応は、指導者描写に対する規制の背景となっている。