光州ビエンナーレにおける台湾パビリオンの名称決定
9月5日に韓国・光州で開幕したアジア有数の国際的な芸術祭「光州ビエンナーレ」において、台湾パビリオンの名称が「台湾館(TAIWAN)」として使用されました。
光州ビエンナーレ財団は、当初ポスターや公式文書では国立台湾美術館の略称「NTMoFA」と表記していました。しかし、台湾側から当初の契約通り「TAIWAN」とすべきであるとの要請を受けたため、8月下旬に名称を「台湾館(TAIWAN)」に修正しました。
中国側による段階的な抗議と反発
この名称使用に対し、中国政府および外務省は、「一つの中国」原則に公然と違反し、中韓関係の政治的基礎を損なうとして猛抗議し、名称の訂正を強く要求しました。在韓国中国大使館も報道官談話を発表し、主催財団および全南光州市を非難しました。
あわせて中国国営メディアの環球時報は、この名称変更を「計画的な政治的挑発」と主張し、「挑発行為は必ず懲らしめる」「代償を払うことになる」と警告しました。
中国パビリオンの出展撤収
こうした抗議と警告に続き、中国パビリオン(中国館)の参加団体は全会一致で出展の撤収を決定しました。これに伴い、中国人作家は作品の設置作業を中止し、帰国しました。
キュレーターの阮悦来氏は、主催側が誤った名称を使用したことで、政治的要素が芸術領域に介入する状況を招いたと批判しています。
韓国政府の公式見解
韓国外務省は、台湾に関する政府としての基本的立場に変わりはないとした上で、名称の決定は文化芸術分野における民間の自主判断であり、政府の立場とは無関係であるとの見解を示しました。
あわせて、本件が韓中関係や両国間の交流・協力に影響を及ぼさないことへの希望を表明しています。
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