NHNの業績と事業整理
NHNは2025年12月期(第9期)に最終利益1億6400万円(約15億ウォン)を計上し、6期連続赤字から黒字へ転換した。前期(2024年12月期)は最終損失3億200万円であり、同期間の赤字は3億0200万円と記載されている。2024年12月期までの6期はすべて最終赤字である。
黒字転換の要因として、B2Cプラットフォーム事業の整理とコンテンツプロバイダー(CP)構造への事業再編が挙げられている。
NHNは2013年に日本で「comico」サービスを開始し、2025年10月に韓国の「comico」および英米圏・欧州向けブランド「ポケットコミックス」を全面終了した。さらに、2027年に日本のB2Cプラットフォーム事業を整理する計画がある。
comicoサービスの概要と財務
「comico」は2013年にサービスを開始し、13年のブランド歴史(2013〜2027)で累計ダウンロード数3,000万件を突破した。
財務面では、2024年12月期の最終損失が3億0200万円、2023年12月期は3億6300万円であり、6期連続で赤字を計上した。
第2四半期の売上は前期比で下落し、赤字幅が拡大したことに伴い、株価は継続的に下落傾向を示した。
技術と提供形態
「comico」アプリはスマートフォン向けに縦スクロール・フルカラー漫画表現を提供し、全彩表現と条漫形式を採用している。
2020年7月からは海外版「POCKET COMICS」を各国で展開し、最終的に日本・米国・韓国・フランスなど計12カ国で提供された。
サービス終了スケジュール
- 2026年8月31日23:59 新刊配信・作品レンタル更新・コイン販売・新規会員登録停止
- 2026年9月28日23:59 作品の販売・レンタル停止
- 2027年1月6日23:59 日本でのサービス完全終了
- 終了後、購入済み作品は電子書店「めちゃコミック」へ本棚データ移行を準備
市場環境と競合
グローバルウェブトゥーン市場は経営環境が不確実であり、大手プラットフォームによる寡占状態が続いている。LINE Webtoon、Kakaoなどが市場を支配し、寡占によりNHNのB2Cプラットフォーム事業の収益性が低下した。
事業転換と今後の展望
NHNはグローバルウェブトゥーンプラットフォーム事業から完全撤退し、制作・流通を中心とするコンテンツプロバイダー(CP)事業へ構造転換する方針を示した。質の高いウェブトゥーンコンテンツの制作・流通と、IPのメディアミックス戦略(実体書籍化、アニメ・映画化)による影響力拡大を計画している。
今後はCP事業としての収益性向上と市場多様化、既存ユーザーへのデータ移行による顧客ロイヤリティ維持、6期連続赤字の教訓を活かした新規ビジネスモデルの構築が期待される。
#NHN #comico #ポケットコミックス #ウェブトゥーン #コンテンツプロバイダー