2026/08/20

能登地震で寺盗難、3,200万円金属窃盗で有罪判決


能登半島地震と金属窃盗の増加

能登半島地震により石川県輪島市門前町の得蔵寺は倒壊し無人状態となった。2024年1月から4月にかけて、同地域の寺院や空き家への金属窃盗が増加し、奥能登地域で寺社仏閣への金属窃盗が13件報告され、過去5年で最多の件数となった。

容疑者の概要

スリランカ国籍の男性2名(モハメド・ファイルース・モハメド・ファイナス、モハメド・リヤス・モハメド・リハン・タスキ)は無職で30歳であり、前科はない。犯行を認めて反省の弁を述べた。

  • 2024年4月に得蔵寺から銅板123枚等、約38万円相当を窃盗。バールを使用し寺の屋根から銅板をはがし、軽乗用車の荷台に積み込んだとみられる。
  • 2024年1月から4月に約500点の金属類(仏具、蛇口等)を盗んだとされる。
  • 総額約3,200万円に上る44件の余罪については不起訴処分とされた。

裁判の結果

金沢地裁七尾支部は2026年8月18日に、2人に対し拘禁刑1年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡した。判決理由は、遊間洋行裁判官が「被災した建物を狙った悪質な犯行」とし、生活費目的の動機は酌むべき点なしと評価した。

捜査と検察の処分

警察は45件の窃盗事件を立件し、うち44件は不起訴処分とした。逮捕は輪島市内商業施設駐車場で不審な軽乗用車を職務質問し、車内で鉄製バールを発見したことにより現行犯逮捕された。車内から大量の銅板、鬼板、仏具、水道蛇口等が押収され、寺院被害と関連付けて再逮捕された。

  • 金属転売目的と見て、他寺社からの盗難可能性も含め余罪を追及。
  • 奥能登地域で2026年1月から4月にかけて寺社仏閣への金属窃盗が13件発生し、過去5年で最多となったため、パトロール強化策を実施。

金沢地検七尾支部は2026年7月23日に、44件の盗み(総額約3,200万円)について諸般の事情を考慮し不起訴処分とした。

被害金属類の概要

被害総額は約3,200万円で、約500点の金属類が盗まれた。内訳は銅板約180kg、鬼板1枚、銅板123枚(時価約38万円)に加え、仏具や蛇口等の金属類が含まれる。

社会的評価と警察の対策

判決は被災建造物を狙った「悪質な犯行」として社会的非難を強調した。金属窃盗の増加を受け、警察は地域パトロールと防犯対策の強化を方針として示した。