フランスでのテーマパーク建設報道と誤認の原因
フランスのマクロン大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子は、パリ近郊のセルジー=ポントワーズに3つのテーマパークを建設することで合意しました。候補地は1991年に閉園した旧ミラポリス跡地です。投資額は約60億ユーロ(約1兆円規模)で、雇用創出は約22,000人規模となる見込みです。大統領府関係者は、両首脳が「ドラゴンボールZ」を好んでいることが計画のきっかけになったと説明しています。
これを受け、海外メディアの一部で、建設されるテーマパークの1つが「ドラゴンボール」施設であると報じられました。しかし、この報道はサウジアラビアのキディヤ・シティ向けコンセプト画像および映像を流用したものであり、建設が決定したかのような誤認を拡散させました。
東映アニメーションによる否定と権利関係
「ドラゴンボール」シリーズの版権を管理する東映アニメーション株式会社は、2026年8月31日に公式サイトでフランスでのテーマパーク建設報道を否定しました。同社は、フランスでの建設について把握している事実はなく、権利元関係各社は一切のライセンス許諾を行っていないと発表しています。また、報道で使用された画像や映像はサウジアラビア案件のものであり、フランスの報道とは無関係であるとしています。
本作品の施設建設には、以下の権利元関係各社による許諾が必須となります。
- 東映アニメーション(アニメ)
- 集英社(漫画)
- バードスタジオ(鳥山明氏側)
- バンダイナムコ(ゲーム)
なお、計画の運営中心となるサウジ政府系ファンド傘下のQiddiya Investment Companyについても、2026年8月25日時点で日本側の権利者から承認を得ていなかったとLe Mondeが報じています。
サウジアラビアでのテーマパーク建設計画
フランスの報道で流用された素材の元となったサウジアラビアの計画について、東映アニメーションとQiddiya Investment Companyは2024年3月22日に共同発表を行っています。世界初となる「ドラゴンボール」テーマパークを建設する予定であり、詳細は以下の通りです。
- 規模:敷地50万平方メートル超、7エリア、30以上のアトラクション
- 特徴:高さ約70メートルの神龍内部を通る大型コースター、ホテル、レストランを完備
現状のまとめ
フランスにおける娯楽複合施設への投資合意はなされていますが、「ドラゴンボール」という作品世界を使用した施設建設は決定していません。
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