2026/09/16

沖縄知事選:最年少・古謝氏初当選で経済重視へ、辺野古の行方は?


沖縄県知事選の結果と当選者の実績

2026年9月13日の沖縄県知事選において、古謝玄太氏が過去最多の423,124票を獲得し初当選しました。古謝氏は42歳で公選知事として最年少であり、沖縄復帰後で初めて復帰後に生まれた知事となります。

古謝氏は「暮らしや経済を前に進める」という県政刷新を掲げ、自民党、維新、公明などの保守勢力から広範な推薦を獲得しました。

玉城デニー氏の落選と敗因分析

対立候補の玉城デニー氏は276,060票を得て落選し、約15万票の大差で敗北しました。13日夜、那覇市の事務所で「県民の選択だ」と述べています。

玉城陣営の敗因として、以下の戦略的ミスが挙げられています。

  • 批判を避けるため「オール沖縄」の看板を意図的に排除したことで、基地反対層には「姿勢が曖昧」、無党派層には「立ち位置が不明」と映った。
  • 辺野古での転覆事故の影響で出馬表明が遅れ、古謝陣営に後れを取った。
  • 経済政策で対抗を試みたが、公約に独自色を出せなかった。

また、本人の「勝てる感覚」と実態に乖離があり、訴えたい施策や実績、人柄を十分に発信できなかったと分析されています。

有権者の動向と政治構造の変化

今回の知事選では、主要争点が「辺野古移設の是非」から「経済振興策」へと移行しました。出口調査では、70代以上を除き若い世代を中心に古謝氏への支持が圧倒的であり、若い世代では支持率が3倍を超えています。一方、60代前後ではかつての保守支持層が得票減に寄与しました。

この結果、1972年の復帰以降15回目の知事選で、自民系が12年ぶりに勝利し、通算成績は自民系8勝、反自民系7勝となりました。

背景には「オール沖縄」勢力の退潮があります。2014年の翁長氏当選時から続く反辺野古の結集力が弱体化し、国政や首長選での敗北が続いています。県議会でも与党が過半数を割り込む傾向にあり、県議補選で自民公認候補が当選したことで、反知事派が27人に増加しました。

玉城デニー氏の現状と信頼性の課題

選挙後、玉城氏は9月14日午前に県庁へ登庁せず、毎週月曜日の幹部会議を欠席しました。政治的スタンスとしては、敗北後も「辺野古は造れない」として移設反対を維持しています。

玉城氏は、SNS上のデマや誹謗中傷の氾濫により有権者の選択が歪められたと主張し、誹謗中傷について告訴を準備しています。その一方で、ネット上ではワシントン事務所問題での資料紛失説明や、死亡事故後の対策拒否などが拡散され、信頼性の低下を招いた側面があります。

辺野古移設を巡る今後の展望

辺野古移設問題については、2023年に国との訴訟で敗訴し、移設工事を止める手立てを喪失しています。さらに2026年3月には、移設反対団体運航船の転覆事故で女子高校生ら2人が死亡しました。

こうした状況の中、移設を容認する古謝氏が知事に就任したことで、今後の国の移設計画が加速する可能性があります。