2026/08/29

中国軍最高指導者2氏、同時解任の裏側と粛清の全貌


全国人民代表大会常務委員会による解任の経緯

2023年28日に張又俠が国家中央軍事委員から解任されたことが新華社に報じられた。2024年3月28日に同氏が再度解任された。2026年8月28日には張又俠と劉振立が同時に職務解任されたことが国営新華社通信で報道された。解任の公式な理由は公表されていない。

張又俠の経歴と調査

  • 中央軍事委員会副主席、政治局員、PLA制服組トップ。
  • 中越戦争に従軍した経験がある。
  • 政治局上位20名に属し、実質的に軍最高指導者と位置付けられた。
  • 2024年1月に重大な規律・法律違反の疑いで調査が開始された(国防省発表)。
  • 2026年1月にも同様の疑いで調査が継続された。
  • 2026年8月28日に全国人民代表大会常務委員会により職務が解任された。

劉振立の経歴と調査

  • 中央軍事委員会委員、PLA制服組トップ。
  • 元陸軍司令官、統合参謀部参謀長(作戦部門統括)を務めた。
  • 2024年1月に重大な規律・法律違反の疑いで調査が開始された(国防省発表)。
  • 2026年1月にも同様の疑いで調査が継続された。
  • 2026年8月28日に全国人民代表大会常務委員会により職務が解任された。

解任の報道された理由

報道では、張又俠と劉振立の解任は「重大な規律・法律違反」の疑いが原因とされている。

中央軍事委員会の構成変化

2022年に習近平を含む7名で発足した中央軍事委員会では、2026年8月時点で残っているのは習近平国家主席と張昇民副主席の2名のみである。2022年以降、副主席・委員の解任が継続的に行われ、7名メンバー中5名が失脚した。

軍制服組の指導部変化

張又俠と劉振立がトップとして指揮していたPLA制服組は、2名の解任により指導部人事が大幅に変化した。

今後の人事と総会の予定

来年秋に開催予定の第5回総会(2024年10月)では党内統治の厳格化が議題に上がっている。2026年10月に開催予定の第20期中央委員会第5回全体会議(5中全会)で、解任された高官の後任が正式に任命される可能性がある。

粛清の流れ

中国軍における大規模な汚職疑惑と高官失脚が続く中、今回の解任は「粛清」の一環と報道されている。