背景と経緯
2022年にロシアはウクライナへ全面侵攻を開始した。
侵攻以降、ロシア財務相は2022年以前を最後にG20財務相会議へ出席していない。
南アフリカ共和国は前年の会議からロシア代表団を排除した。
会議の概要
2026年8月31日から9月1日(日本時間9月2日)に米国ノースカロライナ州アッシュビルでG20財務相・中央銀行総裁会議が開催された。
米国が議長国として会議を進行し、主要20か国・地域の財務相と中央銀行総裁が参加した。
議題には米中の政策対立とウクライナ情勢が含まれた。
米国財務長官ベッセントとロシア財務相シルアノフの会談
2026年8月31日にベッセントはシルアノフと二国間会談を行った。
- テーマは「金融分野での米露協力」および「G20枠内での協力」だった。
- ベッセントはウクライナ戦争が終結しない限り、ロシアへの経済支援や合意は不可能であるとロイター通信を通じて伝えた。
- 開会演説で中国の輸出特恵政策を批判した。
- 記者会見でベッセントは中国を「世界最大かつ持続不可能な経常黒字を抱える国」と指摘した。
- シルアノフは欧州諸国の要請に従い、会合の集合写真から外れた。
- 公式発表ではシルアノフがウクライナ和平構想に言及せず、金融面の懸案等を議論したとされた。
- シルアノフがオンラインで発言開始した際、イエレン米財務長官は会場を退出した。
- ドイツ副首相兼財務相クリングバイルはロシアを通常出席者として扱わない旨を米国が明確にすべきと指摘した。
- 米財務省報道官はベッセントとシルアノフがトランプ前大統領のウクライナ和平構想と経済成長について議論したことを明らかにした。
欧州・中国の反応
欧州諸国はロシアを国際社会で孤立させる方針を強化し、ロシア代表団を集合写真に入れないよう要請した。
欧州はロシアの出席が事前に公表されていなかった点も非難した。
中国は米国が提示した共同声明案に含まれる「経常収支の不均衡」等に反対し、声明の合意を阻止した。
声明と発言
米国は共同声明の発出を目指したが、前回2026年4月の会議でも合意に至らず、今回も中国の反対で不成立となった。
米国はロシアに対し「ロシアもG20においでよ」「ロシアに対し『G20に参加しろ』」「終戦まで話すことはない、君の席はない」と述べた。
欧州はロシア代表団に対し「集合写真に入るな」と発言し、出席全般に強く反発した。
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