2026/09/02

ペットボトル回し飲みで無罪 神戸大学生コカイン裁判


事件の経緯

2023年12月、神戸市東灘区で警察の職務質問を受けた元神戸大学男子学生(24歳)は、任意に提出した尿検査でコカイン陽性反応が確認された。この結果を根拠に、麻薬取締法違反(使用)で逮捕・起訴された。

薬物鑑定の結果

コカイン検査は高感度で信用性が高く、被告の体内にコカインが存在したことが確認された。尿中コカイン濃度は低く、摂取量は「相当少ない」と判断された。

友人の証拠と摂取経路

友人5人のうち1人の尿中に、被告本人の約7倍のコカイン濃度が検出された。

同友人は、コカインを歯茎に塗布し、飲み口や飲料内部に付着させた可能性を指摘した。

被告は、友人らと「ペットボトルの回し飲み」を行っていたと供述した。

裁判所の判断

神戸地方裁判所(坂口裕俊裁判官)は2024年8月31日に判決文を作成し、2026年8月31日に執行した。薬物鑑定の信用性に基づき、被告がコカインを体内に摂取した事実は認められた。

しかし、低濃度の検出と友人の証言に基づき、故意の摂取と認めるには合理的疑いが残るとして無罪判決とした。判決文には「ペットボトルの回し飲みで体内に入る可能性を否定できない」と明記された。

検察の求刑と判決結果

検察は使用罪について懲役1年6月の求刑を提示した。裁判所は前述の証拠に基づき、無罪判決を下した。